次世代の子供たちへ、無農薬で育てたおいしい野菜を届けたい

次世代の子供たちへ、無農薬で育てたおいしい野菜を届けたい
農薬や化学肥料を使わない、安心安全でおいしい野菜をみなさんにお届けしたい。 農薬を使わないので、雑草が生えます。殺虫剤を使わないので、虫がよってきます。 そんな中、人の手で、愛情のこもった野菜作りをしていきます。

●はじめに・ご挨拶●

みなさん、初めまして。岡山県で農業を営んでいます、87ファーム(ハナファーム)の 田辺泰之(たなべ やすゆき)と申します。

このプロジェクトの代表を務めております。

農薬や化学肥料を一切使わず、安心安全でおいしい野菜を全国の皆様にお届けできるように、日々試行錯誤しております。

現在は、主にサツマイモとニンニクを栽培しています。6月にサツマイモを植え付けて9月に収穫し、10月にニンニクを作付けて5月に収穫するという二毛作を実現するべく、研究を重ねているところです。

大学卒業後はIT系の会社で約20年間働き、その間様々な業界の方との交流を持つことができました。

そんな中、いくら世の中が発達して便利になっていったとしても、毎日人間にとって一番必要なものは、水と空気と食料であることを再認識し、その中でも安心安全でおいしい食料を生産してみたいという欲求がふつふつとわき上がってきていました。

そしてついに、40歳代はじめに脱サラをして、IT業界とは正反対とも思える農家として生きていくことを決意、就農いたしました。農薬や化学肥料を一切使わず、安心安全でおいしい野菜をお届けしたいという、同じ思いを持った仲間3人と、87ファーム(はなふぁーむ)を運営しております。

●プロジェクトの背景●

現在、日本の野菜は農薬に汚染されているといっても過言ではありません。単位面積あたりの農薬使用量は、2006年までは世界第一位。現在は中国と韓国に抜かれて世界第三位となっていますが、世界的に見ても非常に多くの農薬を日本は使っています。

日本の農薬の使用量は、同じ面積で換算すると、なんとアメリカの約7倍も使っているんです。

この事実を知ったとき、私は本当に驚きました。それまでなんとなく日本の農産物はほとんど農薬を使っていないというイメージがあったのですが、実際にはそんなことは無かったんですね。

大人になってからなら、少しくらいの残留農薬は問題にならないかもしれません。しかし、乳幼児も同じように農薬を使った野菜を食べているんです。妊婦が食べれば、胎児に影響があるかもしれません。成長期の子供たちには、ごく少量の農薬(特に殺虫成分。日本で使われている殺虫剤には、神経毒が多く、脳細胞や神経に対する攻撃性があります)でも、子供たちの成長にとって良いはずはないのです。

私たちは日本中の人々に、特にこれから成長していく子供達に、農薬も化学肥料も一切使っていない安心安全でおいしい野菜を届けるべく、このプロジェクトを立ち上げました。

また過疎地では、後継者のいなくなった田畑が放置され、だんだんとセイタカアワダチソウなどの外来植物に浸食されてきています。このような現状をなんとかしたいという思いから、放棄された農地の開拓をすることにしたのです。

2021年3月 海が見える丘の放棄された畑を開拓しました。

安全安心でおいしい野菜をたくさん作り、そして放棄された農地を開拓し、日本の原風景である美しい農村を取り戻したい。その熱い思いで私たちは活動しています。

●私たちの野菜のこだわり●

主にサツマイモとニンニクを生産しています。

サツマイモは、ねっとりと甘い安納芋と紅はるかを、ニンニクは世界で最も多く栽培されている嘉定ニンニクを中心に栽培しています。

また、今年からは、季節の様々な野菜の生産に取り組んでいます。

農薬を一切使っていないので、雑草対策が本当にたいへん。人手による除草作業は、夏の間はほぼ毎日の日課になります。また、殺虫剤や殺菌剤も使