習い事でも、コワーキングでもない。子どもも大人も使えるFABスペースを下北沢に!

習い事でも、コワーキングでもない。子どもも大人も使えるFABスペースを下北沢に!
機材や工具を備えた「FABスペース」と、仕事や勉強など思い思いの過ごし方ができる「ワークスペース」があって、子どもも大人も学生も、工作や自分の過ごし方をできる場所。教室でもなく習い事でもなく、コワーキングとも少し違う。それが「シモキタFABコーサク室」。下北沢駅徒歩4分のところにプレ・オープン!

前の夏、始まった

私は、2年前の2019年夏、あるプロジェクトを主催しました。夏休み期間にロボットを製作し、VIVITA株式会社が主催する「VIVITA ROBOCON世界大会」の出場を目指すものです。7月からロボコン世界大会が行われた10月まで、約3ヶ月間の活動でした。

意図せぬ混沌

下記の写真は、2年前のロボット製作の日々の一コマです。ものすごい混沌ぶり、伝わりますか? 必要なものが全部整えられていて、先生が教える、というのではなく、「場」そのものを皆で創っていくプロジェクトでした。

でも、決して、最初から意図したのではありません。主催者でありながら、私はロボット製作の知識も経験もなく、聞いたこともない部品や道具の調達にすら四苦八苦。しかも、読み書きや計算もままならない小学校1年生から中学生まで、参加者の年齢もバラバラ。進め方もやりたいことも一人ひとり違っていて、人も道具もぐちゃぐちゃ、という状況になってしまったのです。

なぜ、大人も子どもも、夢中になったのか

VIVITA ROBOCONの基本製作プロセスは、とっても簡単に言うと

・ソフトウェアでロボットのパーツを設計し、レーザーカッターで切り出す
・モーターや車輪などをつけ、ロボットを組み立てる
・ロボットの動きをプログラミングする

という感じです。

ところが、基本どおりに作るだけでは、ボールを掴んだり坂道を登ったりといったロボコンでの課題をクリアできないのです。アームの形や車輪を工夫したりと、アレコレ試行錯誤。部品の微妙な性能の違いでうまく動かなかったり。やってみて、うまくいかなくて、またやり直すの繰り返し。大人や工学部の学生でも考えこむトラブルが発生したり。子どもも大人も、そんなロボット製作の虜になりました。

気づけば、エンジニアのお父さんは部品調達のアドバイスをしてくれ、お母さんたちは道具や機材にネームシールを貼るなど整理整頓をしやすくし、製作進捗が一目でわかるチェックシートを作ってくれたご夫婦もいました。ロボコンの練習をするテストステージは、お父さんたちが素材を工夫して作ってくれました。製作を早めに進めている高学年の子どもは、他の子を手助けしていたり。誰かが指示をしたわけではありません。関わってくれた一人ひとりが、自分で考え、動いてくれたのです。

そして10月に迎えたロボコン世界大会の舞台では、子どもたちとサポートしてくれた大学生や保護者も出場し、大喝采を浴びました。結果的にこのプロジェクトは、ものづくりの醍醐味を凝縮して学べる製作プロセスと、年齢や役割を超えて学び合いチームになっていく経験に溢れたものとなっていたのです。そしてこの経験を忘れられない子どもたち、大人たちが集まって、CO-SAKU谷は生まれました。
コロナ禍が背中を押した、コーサク室立ち上げ

ロボコンのプロジェクト後、2020年2月に法人を設立しました。その直後にコロナ禍が発生し、社会の様相がガラリと変わりました。それからの一年は、人を集めてワークショップをすることもできず、なかなか活動ができません。でも、少人数で、レーザーカッターなど大型機材がなくてもできるコンテンツを開発し、場所を借りてワークショップを行う「出張工作室」を開催したりしました。

オンラインの工作ワークショップに参加もしたけれど、イマヒトツ、大人も子どもも楽しめませんでした。なぜだろう? そして、気づきました。オンラインや一回限りのワークショップの場だけでは、失敗経験をシェアしたり、ちょっとした相談も、なかなかできません。