習い事でも、コワーキングでもない。子どもも大人も使えるFABスペースを下北沢に!

習い事でも、コワーキングでもない。子どもも大人も使えるFABスペースを下北沢に!
機材や工具を備えた「FABスペース」と、仕事や勉強など思い思いの過ごし方ができる「ワークスペース」があって、子どもも大人も学生も、工作や自分の過ごし方をできる場所。教室でもなく習い事でもなく、コワーキングとも少し違う。それが「シモキタFABコーサク室」。下北沢駅徒歩4分のところにプレ・オープン!

です。

・ロボット製作&ロボコンに挑戦する “VIVITA ROBOCON in CO-SAKU谷”
・日本のものづくり技術が結集する町工場に学ぶ “町工場訪問&マテリアル活用プロジェクト”
・シモキタのコミュニティバイク(自転車)をつくる “コミュニティバイクプロジェクト”

などを企画中。時間をかけて同じテーマに取り組むことで、大人も子どももフラットに相談できる関係になり、学び合いながら、自分たちの決めたゴールに向かって進んでいきます。まさに、「工作」「交錯」「Co-Creation」の3つのコーサクの土壌となるのがプロジェクトであり、私たちCO-SAKU谷の特徴と言えます。
FABコミュニティ “CO-SAKU谷” の仲間たち

シモキタFABコーサク室を共に運営しているCO-SAKU谷のメンバーは、皆、世田谷区下北沢やその近隣で、生活を営み、仕事したり子育てをしたりしています。エンジニアやデザイナー、経営や人材開発のコンサルタント、下北沢で10年以上も食堂を営む店主、工学部の学生もいます。

きっかけは、2年前(2019年)の夏、ロボットを製作し、VIVITA株式会社が主催する「VIVITA ROBOCON世界大会」の出場を目指すプロジェクトを共に経験したこと。2020年からFABコミュニティ「CO-SAKU谷」として活動を始めました。

お父さん・お母さんだけではなく、子どもたちも含め、皆、家族丸ごとでこの活動をしています。面白いのは、家族であっても、一人ひとりが異なる目的や役割で関わっていること。最初は、ものづくり好きのお父さんについてきた子ども、子どもの送迎できたお父さん・お母さん、そんな感じだったのですが、いつの間にか、大人も子どもも各々好きにやっています。子どもたちを見守り合うことができ、子どもたちも、親ではない大人に言われることにはちゃんと耳を傾けたり。何より大人も子どもも、学校や職場以外で年齢や所属など関係なく友人ができることが、とても嬉しく、楽しいです。
CO-SAKU谷のビジョン

子どもも大人も自走し、共に経験しながら学ぶ

これが、私たちのビジョンです。

シモキタFABコーサク室は、このビジョンを体現していく場です。だから、工作をサポートする人はいても、先生はいません。習い事のように、決まったカリキュラムやゴールもありません。何をするのか、何を作るのか、自分で考え、ゴール設定も自分で決めます。「先生も、カリキュラムもなくて、大丈夫ですか?」というご心配をいただくこともあります。けれど、コーサク室で一緒に時間を過ごすうちに「何もしなくても、子どもたちはいつの間にかやりたいことを見つけるんですね」と、納得される方が多いです。

「子どもも大人も自走し、共に経験しながら学ぶ」

子どもたちは、自然とこのビジョンを体現していることが多いのですが、先の質問にもあるように、大人たちの方が戸惑うことが多いかもしれません。私も、その一人です。けれど、いろんな人たちがさまざまな機材や工具を使っている姿を見ながら、「何つくってるの?」「ちょっと、教えて」「へー、そうやるとできるんだー」なんて話していると、「ちょっと、やってみようかな」と自然に思えてくるから不思議です。いきなり「自走する」のは難しくても、「共に経験しながら学ぶ」というのは、いろんな人とこんな会話を交わす日常から、誰もが始められるような気がしています。

では、私たちはなぜ、このビジョンにたどり着いたのか。それは、2年前の夏の出来事をご紹介させてください。
すべては2年