発展のため、合併し、「菊の花のように力強い酒になるように」という願いを込めて作られた会社です。
「菊勇」は、山形県にある最上川、庄内平野を眼下に一望できる景勝の地を占め、澄んだ空気と豊富な地下水など、酒造りには絶好の環境に恵まれた中に蔵を構え、自然の恵み多し、米どころ庄内の伝統文化を重んじ全て手造りで酒づくりをしています。代表銘柄には「菊勇」・「三十六人衆」があり、全国新酒鑑評会金賞受賞をはじめ、数々の賞を受賞しています。
菊勇は、地域の文化である地酒を世界に広め、地元の発展と社会への貢献をしていきたい、そんな想いを理念に掲げ、日々お酒造りに奮闘しています。
プロジェクトの立ち上げ
〜きっかけとなった日本酒のイベント〜
山形県酒田市は、総務省の委託事業「ロシアとの自治体間交流の促進事業」の採択を受け、更に外務省「ロシアにおける日本年」認定事業としてロシア・サンクトペテルブルク市との交流事業をしています。そのことがきっかけで酒田市は、市全体の取り組みの一環としてサンクトペテルブルグを訪れ、日本とロシアとの文化交流イベントを開催しました。
その時、酒田市の酒蔵として、菊勇がイベントに参加していたのです。このイベント参加をきっかけに菊勇は、Annaのことを知ることとなったのです。
サンクトペテルブルグと酒田市のイベント
〜プロジェクトの立ち上げへ〜 Annaと菊勇のそれぞれの夢が重なる
Annaの思い「ロシアに日本酒を広げたい」
菊勇の思い 「地酒を世界に広め、地元酒田、山形を盛り上げたい。」
両者の思いが重なり、「ロシア初の日本酒の蔵をサンクトペテルブルグに!」という共通の夢が生まれました。この両者の夢をつなぐ役割を果たしたのが、日露ビジネスをサポートしている「MTCJapan」でした。MTC Japanは、ロシアにて日本人が日露発展を願って設立した会社ですが、代表の鬼島もなんと山形出身。こういった偶然も重なり、ロシア・山形をつなぐ3者合同プロジェクトとして、本格的にロシア初の日本酒の酒蔵設立に向けスタートを切りました。
Annaの思い
菊勇の思い
このプロジェクトが決まり、アンナも日本酒の作り方の勉強をしたり、ロシアの地ビール工場をいくつもまわったり、日本酒づくりに必要な設備をロシアで調達できないか考えたり、いろんな検討を始めていました。また、日本にある菊勇を訪れ、本格的に日本酒づくりを学ぶことも計画していました。
ロシア初の酒蔵のコンセプト
日本酒の蔵 コンセプト私たちが大事にしているコンセプトは「本物」の美味しい日本酒をロシアに届けること、そして日本の伝統文化を知ってもらうことです。
今、アメリカやヨーロッパをはじめ、多くの日本酒の蔵が世界各地にオープンしています。多くはその土地で取れたお米や酵母を使い、土地に合わせた日本酒を作っていますが、私たちは原料をすべて日本のものを使うことにこだわり、本物の「日本酒」を届けていきたいと考えています。それは、Annaが感動した日本酒ならではの「豊かな香り」を正確に表現したいと考えているからです。日本酒はとても繊細で、使用する米や酵母により、大きく味が変わってきます。ロシアでは「日本酒=美味しい」というイメージが全くありません。だからこそ、「本物」に拘っていきたいのです。また、お米は庄内産のお米を使うことで、山形を盛り上げていくことを考えています。
酒田市 鳥海山と収穫期の稲それならば、輸入でもいいのではないか?と思われる方も多いかもしれません。輸入ではなく、酒蔵にこだわっている