【食べる社会貢献】これからの未来のための“循環型畜産”の肉味噌を作りたい!

【食べる社会貢献】これからの未来のための“循環型畜産”の肉味噌を作りたい!
「牧草で育った牛」や「放牧される豚」が社会課題を解決する第一歩。食べることが社会貢献に。脂身少なめのヘルシーで栄養豊富なお肉を使用した肉味噌。生産者こだわりの国産。どんな食べ物にも物語があることを知って、味わってほしい。この肉味噌で日本の市場に新たな価値を提供したい。全6種(あか牛、黒毛和牛など)。

過剰投与になります。これが原因で抗生物質への耐性菌が生まれ、人にまで害を及ぼす危険性があると言われています。家畜の排せつ物も処分のために畑に過剰にまくため、自然の力では分解しきれず地下水を汚染しています。

調べていくとこのような状況であることを知りました。
私の日常では、スーパーの格安のお肉が常に並んでいます。その安さの裏側を気にかけていなかったことに自分で驚きました。
もっと、人にも家畜にも社会にも優しい畜産は無いのでしょうか?
○これからの「循環型畜産」

循環型の畜産のポイントは、「家畜にストレスを与えないようにする」というところにあります。放牧し、日光を浴び、自然界の菌に沢山触れて育つ家畜は自己免疫力が高く病気になりづらくなります。

排せつ物も一度に大量に畑にまかないため、自然界で分解され地下水を汚染しません。その畑で飼料を育て、それを家畜が食べ、、、という綺麗なサイクルが出来上がります。

つまり「家畜にストレスを与えないようにする」ことは持続可能な社会への第一歩だったのです。

そしてもう一つ伝えたいことが、この2つの図が全て私たち消費者の願いから始まっているということ。「安いから」というだけでなく、「より応援したい農家のものを買う」という選択も問題解決につながる大事な行動だと思います。

循環型の畜産を行なっている農家さんを実際に取材してきました。

○井さんのあか牛

井さんは、阿蘇であか牛を育てています。

飼料は野生の牧草がメイン。1/3の割合で「国産」の穀類(大豆、大麦、小麦)を与えています。
牛は意外と穀類の方が好きなんだとか。(人間で言うごはんとおかずみたいな感じですね^^)

山一個分ほどの広さで放牧。まさに大自然

井さんはお父さんの代からこだわりの畜産を続けていて、井さん自身も30年目の大ベテラン。
取材の際に放牧されている山を訪れたときは、その美しさに感動しました。

一般的な肉質ランクの基準では測れない価値が確かにここにあると思いました。
○宮川ファームのジャージー牛

宮川さんは 殺処分されるオスのジャージー牛を買い取り、育て、お肉として出荷しています。
乳牛であるジャージー牛のオスは、経済効果が低いという理由で生まれた段階で殺処分が決まっていてその命は数日間ほど。

そんなオス牛たちを宮川さんは広々とした環境で、のんびりと育てています。

餌も牧草は100%自家製で、穀物は非遺伝子組み替えのものを使用しています。

宮川さんはすごく腰が低く慈愛に満ちた方でした。

経済の都合で殺されていた命を、愛情を持って育てて、ありがたくいただく。
それが本当の「いのちとの向き合い方」ではないかと考えさせられました。
○株式会社さかうえのグラスフェッド黒毛和牛

さかうえは牛を飼い始めて2年目になります。現在は経産牛※を牧草で再肥育し肉質が変わった後にお肉にしていますが、ゆくゆくは 自社産の仔牛を牧草と自社栽培の飼料のみで育てる予定だそう。
まさに循環型の酪農方法です!
※経産牛とは
出産を経験した母牛のこと。一般的に牛は出産回数が多いほど価値が下がる。

そして、さかうえは自社栽培の粗飼料100%で、グラスフェッドビーフを育てています。
グラスフェッドとはgrass=牧草、fed=食物(えさ)を与えられた動物という意味です。草食動物である牛 本来の暮らしに近い環境で育てたものということですね。

牛は計50枚の畑で放牧されており、畑はあらゆるところに散らばっています。
畑の一部は耕作放棄地を利用したものです。企