【日本モンキーセンター】大切な動物たちのくらしを守りたい!

【日本モンキーセンター】大切な動物たちのくらしを守りたい!
日本モンキーセンターは、自治体や企業が運営する施設ではなく研究や福祉に心をくだくスタッフや支援者の力で運営する動物園です。コロナ禍により入園者数の大幅な減少が続くなか、老朽化した施設の整備など、多くの費用を必要とする事態に直面しています。動物たちのくらしを守るため、皆さまのご支猿をお願いいたします。

ヒトと同じ霊長類。進化的にとても近い仲間です。ヒトと同じように、それぞれユニークな個性を持ち、個体同士の関係も複雑です。どの個体にも名前があり、見た目の特徴や行動のしかたから、個体を識別することができます。 彼らの行動の中に、ヒトによく似た部分を見つけたり、ヒトよりもはるかに優れた能力に驚いたり、一日中みていても飽きないと言われる来園者の方もいらっしゃいます。 食事の様子や、仲間とのあいさつやグルーミング、声を使ったコミュニケーションの様子など、同じサルの仲間でも、その行動は様々で、それぞれの種ごとあるいは個体ごとに興味深い特性をみつけることができるかもしれません。

とても魅力的な動物たちがいる動物園ですが、施設の老朽化が深刻な問題です。バーバリーマカクなど、アフリカのサルたちがくらすアフリカ館は1964年建築。シロガオサキやオマキザルがくらす南米館は1966年建築。50年以上前に建てられた今の飼育施設は、スペースがせまかったり、温度管理が難しかったり、そこでくらす動物たちにとって理想的な飼育環境とは言えません。 多くの施設で、大がかりな修理や建て直しが必要な時期が来ています。

自治体の運営する動物園であれば、自治体からの予算を確保して大規模な施設のリニューアルをおこなうことができますが、私たちにはそうしたバックアップはなく、必要な費用は自分たちの力で生み出すしかないのです。そうした費用を確保するためには、日常の運営にかかる費用を可能な限り抑えることが必要です。スタッフ全員が、コスト削減と動物たちの豊かなくらしを両立するために、日々知恵を絞っています。
プロジェクトを立ち上げた背景

日本モンキーセンターは1956年10月17日の創立以来、一貫して、霊長類学の研究、教育、社会貢献の拠点として、霊長類学の発展のために重要な役割を果たしてきました。そして、2014年4月1日には、霊長類学を専門とする大学の教員が中心となって運営をおこなう、ユニークな公益財団法人として生まれ変わりました。飼育している霊長類の数は、約60種と世界最多種。霊長類学を国際的にリードする日本ならではの、霊長類に特化した動物園です。

動物たちの日々のくらしを守るためには、入園料収入(大人800円・小中学生400円・幼児300円)だけでは財源が足りません。そこで、飼料のご寄附や、クラウドファンディング など様々な形でご支猿をお願いし、たくさんの方からの応援をいただいて、動物たちのくらしを豊かにするための努力を続けてきました。詳しくは、ご支猿のお願いサイトをご覧ください。

現在、新しい施設の建築に向けて準備を進めています。各動物の特性に合わせた環境を用意し、彼らが生き生きとした姿を見せてくれるような施設を作りたい。 今の運営状況で、どこまでのリニューアルが実現できるかはわかりませんが、これ以上、立ち止まっていることはできません。たくさんの人に私たちの想いが届けば、未来に続く動物園をつくることができるかもしれない。そんな夢の実現に向けて、大きな一歩を踏み出すために、皆さまの力を貸してください。

これまでの活動

2019年2月、初めてのクラウドファンディングに挑戦しました。『Waoランドに屋根を作りたい。雨の日でもワオキツネザルが遊べるように、お客様が雨に濡れないように』という、飼育スタッフの想いからはじまった新しい試みでした。ツイッターで呼びかけたところ、多くの方から温かなご支猿をいただき、目標を達成することができました。

2019年5月、大型冷凍庫の購入のために、飼料