はじめに・ご挨拶
こんにちは!小瀬古文庫と申します。
私は湘南を拠点にアートブックの出版や、擬態デザイン家としてデジタルアート制作を行なっています。
擬態は自然界のデザインの驚異ですが、生き物ではなく『もの』が擬態したらどうなるだろう?をテーマにデザインの視点から作品を制作しています。身近なデザインの中に、私たちの眼を驚かせるような擬態のユーモアを仕掛ける活動をしています。
経歴
1985 埼玉県に生まれる
1990 架空の地図を書いたり地図を読みまくる
2000 旅にのめり込む
2010 武蔵野美術大学・大学院デザイン専攻でデザイン研究を行う
2012 有限会社エクサピーコにデザイナーとして勤務。書籍などのデザインに携わる。
2016 小瀬古文庫としてアートブック制作・アートブックフェア出展を始める
2018 蘇州・forest books galleryにて個展「物的擬態」を開催
2019 台北・田園城市生活風格書店にて台湾の建築家、建築大叔氏と二人展「fictional landscape」を開催
2020 gitai出版のクラウドファンディングを行い、出版。その後ハムの天文学展を経て、UNKNOWN ASIA2020で審査員賞EricZhu賞を受賞
2021 小瀬古文庫・独立
2016年に制作した「肉する擬態地図」。このお肉の形は実はフィンランド(左側が北)。実在する湖が霜降りとなって現れています。
学生の頃からヒトの視覚に関心を寄せてきました。よく情報の80%は視覚から生じるといいますが、眼に映ったものは正しいようで、実は錯視のようなバグのような部分がある。そんな視知覚システムの面白い部分とデザインというスキルを組み合わせて、ハッとするようなものを作るようになりました。それを人に見せることで、その発見を共有することが面白くなり、今に至るまで活動を続けています。
website(作品や活動詳細): https://gitaipress.com
Instagram(アートワーク) @kosekolabo
Twitter(イベント情報) @kosekobooks
──────────────────────────────────
このプロジェクトで実現したいこと
1)Gitai #02 おいしい惑星 Delicious Planets
アートブックのサンプル
「デザインの擬態によって、読む人の想像力を掻き立てる」アートブックマガジン、gitaiの新刊「おいしい惑星」を自費出版し、出版記念展の開催をしたいと考えています。
今号は「カフェで朝食を選ぶような感覚で、惑星を眺める」がコンセプト。一見すると卵が描かれていますが、それぞれのビジュアルの細部を眺めると惑星のゴツゴツとした表情が表れます。そう、これは卵のマガジンではなく「卵に擬態する惑星」のマガジンなのです。
ーーー
扉ページ
表紙を開くと、月ごしに眺めるアングルの地球が現れます。表紙の目玉焼の世界から、宇宙空間へと読者を誘います。
細部にATLANTIC OCEAN(大西洋)やRIO DE JANEIRO(リオデジャネイロ)の地名が記されています
ーーー
パート1:月見の起源
本作のメインアートワーク。目玉焼を調理するストーリーに、実際の月の写真を重ね、「月見」のイメージの起源を視覚化しました。「地球が明るくなる」と「卵に火が通る」の二つの現象を重ねました。月そのものは手に届かないけれど、身近な冷蔵庫の中にこそ、私たちの月のイメージはあるのかもしれませ