業を届けることができ、
東北地方への出張授業も実施しました。
また、教員向けのワークショップや研修を行ったり、
学校全体のカリキュラムのアドバイザーとしてビジョンを描いたり、
さらには、一緒に学校全体を変えていこうという動きをしてくれる学校との出会いも含め、
活動の意義と重要性を感じる5年間でもありました。
東京と地方の教育格差については、
新型コロナウィルスは格差是正に向けた大きな可能性の一つとなり得ることが分かりました。
新型コロナウィルスの影響で学校自体のICT環境が整備され、オンライン化は一気に進み、
地理的な距離や自治体の規模に関わらず、
どの学校でも良質な教育コンテンツが届く環境ができたのです。
この機を活かして、地方の高校教員も積極的に良いものを取り入れようとしています。
実際、私たちの団体にも全国各地から問い合わせを頂くようになり、
各地で高い水準の教育活動を実現しようと取り組みをスタートしました。
その期待に応え、地方での推進をすることが取り組むべき課題の1つです。
もう一つの課題は、教員研修の重要性です。
そもそも、生徒との双方向的で主体的な学びを実現するには、
生徒の興味関心を引き出し、
生徒同士が対話を行えるような場づくりを行うことが重要です。
これまで5年間は、私たちが直接行うことができましたが、
地理的な制約もあり、教員の方々の理解や協力が不可欠になりました。
もちろん、忙しい教員がほとんどの中、
少しでも力になりたいという思いから私達がサポートを行ってきましたが、
その忙しさを理由に、
新しい教育活動に必要なスキルを身につけられていない教員がいることが分かりました。
そのため同じ学校でも担当教員によって生徒の学びに大きな差が生まれ得る、
そのような現状が重要な課題として現れました。
この現状を変えていくためには、教員自ら学ぶことが難しい環境だからこそ、
教員向けにも教材や研修が取り組む必要があると感じています。
教員と話をしていて、
「どんな生徒とも関係性を築き、多くの生徒からの信頼を集め、
生徒を預かる責任感を強く持ち、生徒に良い学びを届けよう」とする
誇りを持つ教員の熱い思いを感じています。
私たちは、このような学校の教員こそ、生徒と関わり、生徒の人生の師となること、
そして、もっと多くの人が教員を目指したいと思える、そんな理想を持っています。
教員が社会のことを知り、社会の変化を理解し、
様々な生徒の相談に乗るべきだとの議論がありますが、それは過剰な要求に思えます。
むしろ、私たちが、
社会や学問の情報を集めて編集し、
生徒に寄り添った信頼できる教材を作ることができれば、
学校と二人三脚でより良い教育を届けていくことに繋げていけると思っています。
これからの社会を迎える高校生に「学び続ける意欲と能力」を持ってほしい、
そのための提携校を全国に増やしていきたいと思っています。
皆様にいただいたご支援を元に、実際に作る教材についてご紹介します。
①キャリア教育教材
高校生の進路選択は、初めて大きな意思決定をする場合がほとんどです。
一方、高校時代に「将来の考え方」や、大学での学問のこと、
社会の仕組みなどを教えることは十分とは言えません。
進路決定のための情報を補完し、生徒が真剣に考える期待に応える教材を作ります。
②探究学習教材
自分自身の関心を捉え、自分で課題を理解し、それを解決することは、
大学生活や就職活動、社会に出てから必要とされる力です。
その力を2022年からすべて