皆さま初めまして!たくさんのプロジェクトからこのページをご覧いただきありがとうございます。東京・練馬区のオーダースーツ仕立屋 シュウ・カワグチ 代表取締役 川口菜穂子と申します。
1927年の創業以来、オーダーメイド服を一筋につくり続けて参りました。目まぐるしく変遷する流行と時代のニーズに応えながら、一本の糸から一幅の生地を織り上げる心構えで、父祖や先達から受け継いだ「 職人文化 」と「 仕事への姿勢 」を守っています。
” 着る人、つくる人、日本の社会が幸せになる服 ” で、お客様お一人お一人が輝いて、人生を充実させるお手伝いをいたします。
西陣織の金襴生地を使った
スーツアクセサリー
「八卦チーフ」を広めたい!
一千年以上の歴史を経て、京都西陣で受け継がれた金襴(きんらん)を、今を生きるビジネスパーソンの特別な「時」を彩るスーツアクセサリーとして、一点一点手作りいたしました。
※金欄:金箔・銀箔・金糸・銀糸を用いて文様を表した織物。図案屋・紋図屋・染色屋・整経屋ほか多くの専門職人が携わり十一の工程を経て織り上げられています。意匠を凝らした僧侶の袈裟は一領数千万はくだりません。
本金製の金欄をパッフド型・スクエア型のカード式ポケットチーフと薔薇を模したラペルピンに仕上げました。パーティーや慶事のお席のアクセサリーとしてご利用いただけましたら、幸いです。
シュウ・カワグチは2021年2月に創業94年を迎えました。私は赤ん坊の頃から住み込みの職人さんと寝食を共にし、育ってきました。遊び場が工房であったため、職人さんの技術を目の前で当たり前に見て、高級生地や糸くずにまみれて遊んでいました。お陰様で「人」「仕事」「技術」「素材」の目利き力がDNAに染み込んでいます。
昭和初期の川口洋品店
私はスーツの業界だけにこだわらず、日本の職人さんが大好きなのです。
日本の職人さんに元気になってもらいたい!生き生きと仕事を続けてもらいたい!
という思いがあります。どの業種の職人さんも今本当に厳しい状況にあります。安いもの、機械で作ったものに流れ、手でひとつひとつ作る匠の技の継承が危ぶまれています。そこを守りたい!と私は強く願っています。
洋服が日本に渡ってきたのは鉄砲の伝来と同時、1543年ポルトガル商船「アバイス号」が種子島に漂着した時のことでした。 ポルトガル人たちを種子島の人が救出し、助けてもらった御礼として、鉄砲と洋服をもらったと言われています。その後、鎖国などにより洋服が禁止されますが、幕末に至り軍備の西洋化を進める諸藩や幕府では、動きやすい西洋式の軍服を導入。
そこからまた、洋服の文化が広まっていくことになりました。元々洋服のなかった日本では、和の足袋職人さんたちが洋服を分解し、自分たちの技術力で洋服を作るようになったという歴史があります。
こうして和の職人さんたちが切り開いてくれた洋服の世界。職人さんが大好きな私は、なんとかスーツと「和」を結びつけられないかと試行錯誤してまいりました。スーツの裏地に着物を使うなど色々とやっていくうちに、西陣の方との出会いがあり、金欄の織物というものを教えていただいたのです。
金欄生地を作るには、染色した糸を使って模様を織り出し、織上がるまでに多数の工程を必要とします。たくさんの職人さんの命が吹き込まれる作品となります。
そんな匠が日本にたくさんいるんだ!ということをより多くの方に知っていただきたく、匠の技術をふんだんに活用した「八卦チーフ」の商品開発を進め、今回クラウドファンディング