無力だけれども、できることを
このプロジェクトは、コロナとクーデターによって、日々の生活にも困っているミャンマーの人々を支援するものです。と同時に、ミャンマーの惨状に心を痛め、何かしらのサポートをしたいと思っている日本の方々のアクションの受け皿になることを目的としています。
率直に、数百万円を集めることができたとして、数千世帯への食糧配布(一部医療支援)程度の支援では焼け石に水です。「自己満足では?」というご批判もごもっともだと思います。一方で、ミャンマーから現地の情報をお伝えする中で、日本にいるたくさんの方が、「何かできることはありませんか?」と考えて下さっていることも知りました。
コロナやクーデターという大禍に巻き込まれ、困窮するミャンマーの人々に対して、ミャンマーに縁ある日本人として、例えわずかであってもできることをしたいと思っています。ぜひ、みなさまのお力をお貸し下さい。
今、ミャンマーで起こっていること
コロナの影響により、2020年9月に実施された International Food Policy Research Institute (IFPRI)の調査(ヤンゴン都市部と乾燥地帯の農村部、各1,000世帯)によれば、ミャンマーの絶対貧困率は、16%から約62%へと劇的に悪化しました。
このような極度の経済的苦境に人々が暮らしている最中の2月1日に、軍部によるクーデターが起こりました。アメリカ・イギリス・カナダなどが限定的経済制裁を発表し、日本もキリンが軍と関連する飲料企業との合弁解消を決定するなど、ミャンマー経済への影響は必至の状況です。
また、クーデター発生直後から始まり、民主的な政治体制への復帰を求める全国的な抗議運動と、押さえ込もうとする軍・警察の対立により、2月19日(金)現在、ほとんどの銀行が業務を停止するなど、多くの企業活動に影響が広がり、職を失ったり、収入が激減する世帯が続出しています。
このクラウド・ファンディングを2月初旬に企画してからすでに2週間近く経ち、その間にもミャンマーの情勢は悪化の一途を辿り、目を覆いたくなるようなニュースや動画が毎日のように流れてきます。あまりに大きな力と暴力の前に、なす術もなく、たくさんの血と涙が流れています。それでもミャンマーの人々は必死に耐え、前を向こうともがき、未来を作り出そうと日々暮らしている、それが今ミャンマーで起こっていることだと感じています。
どんな支援をするのか
ミャンマー人の若者によって設立され10年以上に渡って活動してきた現地NGO(Forever Voluteer Group)をパートナーとした、食糧配布(一部医療支援)事業を行います。コロナとクーデターで収入が激減し、経済的苦境にある世帯を対象に、フードパック(食糧詰め合わせ)の配布を行います。またクーデターとその抗議活動の影響によって全国的に医療システムが麻痺しており、現地のニーズによっては、一部医薬品の配布などの医療支援も実施する予定です。
支援対象者の選定:
・コロナ及びクーデターにより、経済的に困窮する世帯
・Forever Volunteer Group メンバーによる聞き取り調査
・最初の支援では、ヤンゴンとその近郊を想定
※支援額に応じ、規模(エリア)を拡大し、できる限り多くの世帯に届けることを目指します。
本プロジェクトの枠組み:
本ページの運営、寄附金の管理、送金、リターンの実行など、本プロジェクト全体の運営は、ページ下部に記載したプロジェクトチームにて行います。現地での支援対象者の選定、食糧パックの準備と配布など、現地での実際の支援については、Forever Volunteer Groupのメンバーによって実行されます。日本事務局、ミャンマー事務局両方に、それぞれ日本人とミャンマー人のプロジェクトメンバーがおり、支援を円滑に進めることができる体制作りを行っています。
現地NGO (Forever Volunteer Group) について
Forever Volunteer Groupは、プロジェクト代表である田村が、ミャンマーで長年見続けてきた信頼できるローカルNGOです。これまで10年以上に渡り、主に政府の支援が届かない農村地域での教育・食糧・医療衛生サポートを行っています。
当時20代だった代表が2010年に設立し、基本的には海外からの支援に頼らずに、多くのミャンマーの若い世代からの共感と支援を受けて、その活動・支援領域を拡大してきました。
数年前からは、Forever Volunteer Groupの活動に共感した日本のロータリークラブや起業家たちの支援も受け、これまで11校の小学校の校舎を建設しています。また教育支援においては、支援対象となる村人サイドにも責任感と強い意志があるのかどうかを確認し、支援対象者にも負担を求め責任を負ってもらうなど、持続的な活動が担保される形での活動を重視しています。
支援を通して成し遂げたいこと
残念ながら、今回の支援を通じて根本的な問題を解決することはできません。手が届く範囲で、コロナ禍に加えてクーデターの発生によって経済的困難に陥ってしまったミャンマーの人々に、できる限りの支援を届けることを第一の目的としています。
また、このクラウドファンディングの呼び掛けを通じて、より多くの日本の方々に今ミャンマーで起こっていることを知って頂き、「力になりたい」と思う方々の受け皿となり、そのことをミャンマーの人々に伝えることで、少しでも勇気付けることができればとも考えています。
支援のゴール:
①経済的に困窮する約1000世帯へのフードパックの配布
②「何かしら力になりたい」と思う日本の方々の支援の受け皿
③力になりたいと思っている日本人の思いをミャンマーの人々に伝える
※今回のプロジェクトは、あくまで経済的に困窮した人々の支援を目的とし、特定の政治的主張は含みません。
※寄附金の用途についても、ミャンマー国内における食糧(一部医療)支援に限定されます。
応援者よりメッセージ ( 氏名五十音順 )
市川 俊介 様 / yathar Myanmar Co., Ltd. Co-Founder & CEO
自由に誰かを愛し、自由に夢を追いかけ、自由に悩み、自由に挫折し、そうやって笑ったり泣いたりしながら、自らの人生を全うする。 ミャンマー国民は今、武力をもってそんな当たり前を奪おうとする大きな力に対し、非暴力で取り戻そうと立ち向かっています。 僕の人生に輝きを与えてくれた大切な仲間達のため、微力ながら今こそ力になりたい。ミャンマーのために行動してくださった本クラウドファンディング関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。一刻も早く、ミャンマーに平和が戻りますように。
今井 紀明 様 / 認定NPO法人D×P(ディーピー)代表理事
大学時代、ミャンマー人の友人も多く昨今の危機的な状況に対して何かできないかと思っていたところ、当プロジェクトの代表の田村さんが友人でもあったので応援したいと思いました。私も日本で食糧支援など子どもたちに対して行っているので、何か力