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【あしなが学生募金】 学ぶ権利は誰にでもある。自己責任の一言で済ませたくない。
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はじめまして。
あしなが学生募金事務局で活動しています。諏訪東京理科大学3年の井上翔(いのうえかける)と申します。
あしなが学生募金事務局では毎年、春と秋に街頭募金を行っています。いただいたご寄付は全額を一般財団法人あしなが育英会に寄付し、半分は病気や災害、自死などで親を亡くした遺児学生と親に障がいがあるために働くことができない家庭の学生奨学金に、もう半分はアフリカの遺児学生を支援するために使われています。
毎年多くの方々のご協力のもと、約2億5千万円ものご寄付を募ることができています。
僕自身もあしなが奨学金のおかげで大学進学をすることができた学生の一人です。
本当にありがとうございます。
しかし、今年は新型コロナウイルスの影響により街頭募金が中止となりました。
このままでは、多くの遺児学生が進学を断念しなければならなくなるかもしれません。
一人でも多くの方に遺児学生の現状や、自分が約2年間の活動で感じたことを伝えることができればと思いこのページを作成しました。
あしなが育英会の調査によると、遺児家庭の平均月収は14万6380円となっており、これは一般家庭の半分以下となっています。遺児母子家庭の平均年収は約155万円と、一般家庭の3分の1程度となっており、大学進学をするには非常に厳しい経済状況にあります。
日頃から厳しい経済状況にあるにも関わらず、新型コロナウイルスの影響によりさらに深刻な状況に追い込まれています。
2020年4月にあしなが育英会が行ったアンケートには遺児家庭から多くの声が届きました。
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【福岡県 保護者】
仕事ができなく収入が減って、食べざかりの子達なのでお金がない。電気代水道ガス代がかかるからもう家族全員で路上生活するしかありません。わたしは血圧が高く救急車のお世話になり、何回も病院に行った糖尿病もあります。どうすればいいのかわからないので神さま子達を守ってくださいと祈ってます。
【愛知県 保護者】
接客業なので勤務時間が時短営業などで大幅に減り、収入が半分になりました。昼間、子どもが家に居るので水道光熱費や食費も増えた為、生活費だけでは厳しいので進学の為の貯金を切り崩さざるをえません。これ以上、長引いてしまったらどうすればいいか毎日頭が痛いです。
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以上のように、新型コロナウイルスの影響により収入減少し、今まで以上に生活が苦しくなっているということが分かりました。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。
最後に私の想いを伝えようと思います。
街頭の方から「お金に困っているのは自己責任だ」と言われたことがあります。おそらく、そのように考えている人は珍しくないのかと思います。
ですが、普通の人よりも早くに親を亡くしてしまう。というだけで誰にでもある学ぶ権利を手放さなければならないのでしょうか。突然の病気や災害、事故で親を亡くしてしまう。あるいは、重度の障がいをかかえていまう。そんな、本人ではどうしようもないことですら、「自己責任」の一言で済ませてしまっていいのでしょうか。
自分は母子家庭だから、周りと違うから仕方がない。そんな思いを抱えたまま遺児学生は生きていかなければならないのでしょうか。
自分自身、中学の頃から親が重度の障がいを抱えており、ほとんど母親の稼ぎのみでの生活でした。そんな自分が今、大学へ進学し学ぶことができているのはあし