、展示の内容のアイディアも少しずつみんなの意見をブラッシュアップさせながら進んでいます。チラシとポスターに使っている写真も、2020年12月に撮った実行委員会メンバーの集合写真を使うことにしました。
2020年12月5日 / 昭和の映画のポスターみたいだねと言われる「10年の幸福写真のチラシ」
たっぷり10年分の写真を見ながら「あんなことあったね。こんなこともあったね。」と泣いたり笑ったり、また写真を撮ったりしているうちに、いつの間にかご近所さんの輪が広がっていくプロジェクトになればと思っています。
【写真展について】
写真展会場に決まった「旧観慶丸商店」は旧北上川河口近くにあるとても素敵な場所です。昭和5年に石巻で最初の百貨店として建てられ、文化が混ざり合う湊町として発展した石巻を、90年の長きに渡って見守り続けて来た木造3階建ての歴史ある建物。災害復旧工事を経て、現在は石巻市の指定文化財にもなっています。
外壁全面がタイルで覆われた洋風建築を思わせるレトロな風貌は、石巻の人ならば誰しもが小さな頃から知っているシンボル的な場所であり、このタイミングで写真展を開催できることは本当に幸せなことだなと思っています。
旧観慶丸商店 https://kankeimaru.jp/
また、写真展にはだた写真を鑑賞するだけではない要素がたくさん詰まっています。
1.展示コーナー
「あなたの写っている写真があればお持ち帰りいただけます」
実は震災後に撮らせて貰った数万枚の写真の中には、写っている本人に渡すことが出来ていないものが数多くあります。このタイミングでぜひ受け取って欲しい!という想いからこのコーナーを設けています。自分が写っていたり友人や知り合いが写っている写真を見つけた方は、その場でお持ち帰り頂けるようになっています。遠慮なく会場のスタッフにお声がけください。また、展示しきらない多くの写真をアルバムに入れておきますので、手にとってゆっくり眺めて頂ければと思います。多くの人の目に触れて1枚でも多く本人に渡せますように。
2.記念撮影ブース
「それぞれの思い出を記念に残そう」
会場には記念写真を撮影できるブースもつくります。家族で「せっかくだから1枚撮ってもらおうか?」とか、会場で偶然再会した友人と「あらぁ久しぶり〜元気だった?写真撮って貰いましょうよ」などなど、それぞれの思い出を残させていただきますのでお声がけください。撮らせて貰った写真はもちろんコンパクトプリンターでその場で印刷して持ち帰っていただけます。
【写真集について】 〜1年後に「手に取れるカタチ」に〜
実行委員会で写真展の準備を進めるうちに、10年は1度きりしかやってこないからなにか形に残せるといいなぁ。という話が持ち上がってきました。確かに10年目の3月11日が、イベントのように過ぎ去ってしまうよりも「手に取れるカタチ」になったら?と想像するとワクワクしてきました。
今を記録して残しておきたい。
そこで10年の節目に、1年かけてこの地に暮らす人たちの「記念写真」を撮らせて貰い、15年のときも20年のときも「あ〜10年のときのやつだ!」とついページをめくりたくなるような写真集をつくることにしました。
すでに撮影ははじまっています。先日も「県外に出ている人もいるんだけど、同級生で一緒に撮りたいんです。夏頃になんとか日程を調整して撮れないかな?」という相談があったり、仲の良い漁師さんから「暖かくなったらおじいさんもおばあさんも出てきて貰ってうちの船でみんな一緒に撮りたいなぁ」なんていうアイディアも出て来たりしています。
誰と?どんな場所で撮ろう?
想像するだけでもワクワクしませんか?
クラウドファンディングのリターンの中には、写真集の中に収録される記念撮影チケットも含まれています。出来上がった写真集が本屋さんに並んだときに、写っている人たちが「ちょっと照れくさいけれど嬉しい」と思ってくれたら最高です。
資金の使い道
みなさんから頂いた資金は「写真展の開催費用」と「写真集の制作費用」に当てさせて頂きます。写真のプリント代や写真集の出版費、デザイン費、送料、撮影にかかる諸経費、またリターンのお届けにかかる諸経費が含まれます。また、CAMPFIRE手数料も当てさせて頂きます。
リターンについて
2022年春頃に完成予定の写真集「10年の幸福写真」をメインに、実行委員会メンバーでもある漁師たちの育てた海産物付き写真集セット(クール便)や写真集の1ページに入れる出張「平井写真館」の撮影チケットなどもあります。
実施スケジュール
2020年11月〜2021年10月頃 出張「平井写真館」
2021年3月1日(月)〜4月30日(金) クラウドファ