南アルプスの麓「井川」を支援しよう! 焼畑などの民俗文化の継承・桜の参道づくり

南アルプスの麓「井川」を支援しよう! 焼畑などの民俗文化の継承・桜の参道づくり
静岡市の「井川」は大自然に囲まれた南アルプスの玄関口です。その「井川」に古くから受け継がれる貴重な民俗文化財である諏訪神社の「ヤマメ祭り」を未来へ継承するとともに、神社の参道を桜並木に整備して、南アルプスの自然と共生した「井川」の魅力を高めていきます。※ご寄附後、実施団体からの活動報告等の送付を希望される場合は、...

実施理由/背景

貴重な民俗文化の継承と情報発信を行っていきます!

諏訪神社の「ヤマメ祭り」は、この地で古来より行われてきた焼畑などを現代に伝える民俗文化であり、これは人から人へと受け継がれるもので、途絶えてしまえば取り戻すことができません。しかし現在「ヤマメ祭り」は後継者不足や衣装、道具の老朽化などから廃れつつあり、今保存や継承に取り組まなければこの貴重な山村文化が失われてしまいます。
また、「ヤマメ祭り」を継承していくためには、多くの人々に「ヤマメ祭り」を知ってもらい、諏訪神社を訪れてもらうことも重要となりますが、一方でユネスコエコパークである「井川」では、自然と共生した文化の継承や発信が重要となります。「ヤマメ祭り」の継承とともに諏訪神社の参道を整備し、雄大な南アルプスの風景と調和した桜並木とすることで地域の魅力を高めていきます。
プロジェクト内容説明

民俗文化財「ヤマメ祭り」の継承と桜の参道づくり

このプロジェクトでは、3年間をかけて静岡県指定無形民俗文化財である諏訪神社の「ヤマメ祭り」を継承するための人づくりや衣装などの修繕、情報発信などを行います。「ヤマメ祭り」に関わる焼畑による粟の栽培や神社に奉納する「ヤマメずし」づくり、神楽などを伝えていくため、老朽化した道具や衣装の修繕、行事の記録、子どもたちや村人会への伝承などを行っていきます。
また、神社の参道を整備し、春には雄大な南アルプスとともに景観を楽しむことのできるよう桜並木をつくります。
諏訪神社までの参道の雑木や草を処理して桜を植えるとともに、多言語による表示板の設置、パンフレットの作成などを行い、自然と共生する井川をPRしていきます。
これらの取組みにより、井川の魅力を高め、さらにその魅力を発信していくことで、国内外から多くの方に井川を訪れていただきたいと考えています。

諏訪神社の紹介動画 https://www.youtube.com/watch?v=cqiY_dJxMj8&feature=emb_logo

静岡県指定無形民俗文化財「ヤマメ祭り」とは

井川では、古くから広大な山々を利用した大規模な焼畑農耕が行われてきました。諏訪神社の「ヤマメ祭り」は、そうした暮らしの中で営まれてきた山村文化を象徴する民俗行事です。
お祭りでは、「ヤマメずし」が神に献じられますが、この材料となる粟は、今も焼畑によって栽培されます。また、ヤマメ(アマゴ)も明神谷という神聖な場所で魚釣祭りと呼ばれる儀式によって釣り上げたものが使われます。
ヤマメの腹にアワを詰めた「ヤマメずし」は、夕刻に諏訪神社の神前へ献じられ、神楽などを奉納した後、翌日、氏子に振舞われます。

ヤマメ祭り紹介動画 https://www.youtube.com/watch?v=mKtmNDKWc0M&feature=emb_logo
目指すところ

自然との共生を考えた地域活性化がこれからの指針に!

南アルプスの麓で古くから綿々と受け継がれてきた山間部の民俗文化を未来に継承していくことは、それ自体とても重要なことです。
そして、南アルプスの大自然に囲まれた「井川」では、その環境を活かし、守り、発信していくことが不可欠です。
本プロジェクトを実施することで、「ヤマメ祭り」を多くの若者、子ども達に引き継ぎ、将来にわたって継続させていくとともに、雄大な南アルプスと調和した美しい桜並木を国内外の大勢の方に楽しんでいただきたいと思います。
これが、生態系の保全と持続可能な利活用の調和を掲げるユネスコエコパークの理念のもとで