キリマンジャロの雪が消える前に、タンザニアの子供たちのメッセージを映画で伝えたい

のためにはガイドやポーターの同行が義務付けられており、登山道も山小屋も整備されています。急勾配も少ないため登頂は比較的容易と言われていますが、標高4000mを超えると高山病のリスクが伴います。安全のため10歳以下の登頂は許可されていません。
今回のロケには体力に自信のある中学生の男女2名を選抜します。それでも頂上まで登りきることができるか保証はありません。しっかりトレーニングし、いずれか1名でも氷河に辿り着けることができるよう願います。

もし登頂に成功したら、そして山頂に氷河が残っていたら、タンザニアの子どもたちはどんな映像を記録するでしょうか。
企画会議ではこんな声が聞かれました。もし、まだ氷河が残っていたら‥‥「解けていく氷に触れてみたい」「僕たちを待っていてくれたんだ。『ありがとう』と言いたい」「もし、すごく小さかったら悲しいし、人間のせいなら謝りたい」もう完全に解けてしまっていたら‥‥。「 確かめに行こう」

孤児だからという理由であきらめなければいけない夢はない

タンザニアでは本来、孤児の多くは親戚の元で養育されますが、労働力として扱われたり、性的虐待を受ける子たちも少なくありません。里親の元を逃げ出して、路上で物乞いをする子たちもいます。夢を尋ねられると、学びたい、食べたい、生きたいと答えていた子どもたちが、毎日学校に通うことができるようになると将来は医師に、保育士になりたいと夢を抱くようになります。親をエイズで亡くし、自らも母子感染している子どもたちも、目標をもって生きようとする気力を奮い起こすのです。

私が孤児たちとビデオづくりを始めたのも、夢を叶えようとする自分に自信をもってほしいと思ったからです。企画、制作、上映という過程の中で、子どもたちは社会の中の自分を意識し、協調性と表現力を育みます。自分たちにも、誰かの心を動かす力があると気づきます。

私たちNPO法人ムワンガザ・ファンデーションは、タンザニアのNGO・SWACCO (Songea Women AndChildren Care Organization)と提携して、孤児院の建設と運営のほか、里親への経済的支援も積極的に行っています。とりわけ就学にかかる経費は全額を負担してきました。孤児たちの自立支援に教育が不可欠と考えるからです。日本から支援物資も届けています。自分だけの自転車、通学カバンを持つことは夢のまた夢でした。 およそ60名の孤児たちの養育費、施設の運営費に月額30万円。学費(保、小中高、大学、専門学校まで)には年間80万円が必要で、その原資はすべて日本の支援者からの寄付金で賄っています。 私たちの募金力では、この月々の送金額を確保するのが最優先で、今回のロケ費用の全額を捻出することは難しいのが現状です。
より多くの方々からご協力をいただき、孤児たちには自分たちが世界とつながっていることを感じながら作品づくりに臨んでほしいと思っています。
どうか、皆さんのお力を貸してください。

資金の使い道
登山費用:約30万円(大人2名子供2名)
撮影経費:約20万円(機材借用、取材謝金ほか)
描画教室:約15万円(講師謝金、画材代ほか)
作画経費:約10万円
諸 経 費:約10万円

ご支援額が目標金額を大幅に超えることができましたら、可能な限り多くの子どもたちが登頂撮影隊に参加できる機会をつくりたいと思います。

実施スケジュール

天候が安定している乾季の12月下旬から3月上旬がキリマンジャロ登山のベストシーズンです。3月中にも実施したいと