◆◆令和2年7月豪雨災害支援を通して抱いた目的◆◆
★豪雨発生
7月4日熊本県人吉市方面にて豪雨災害が発生しました。
球磨川(くまがわ)が氾濫し、県内各地で土砂崩れや浸水被害が発生。
球磨川流域の人吉(ひとよし)市では、市街地を中心に広範囲にわたって浸水や冠水が発生しました。
★現地入り・拠点設置・ボランティア活動
翌日6日、私たちは人吉入りし、7日に拠点を構え熊本支援チームでの災害支援活動開始。
現在も継続して行っております。
我々の活動内容は、住民さんに寄り添い、リフォームのお手伝いや解体準備のお手伝いから、最近では草刈りや今年の梅雨に備えての活動として、側溝の泥出しなども行ってきました。
災害の発生から一年経ちましたが、リフォームのお手伝いの内装解体はニーズが変わりつつ、多種多様な支援が必要となっていくと思われます。今も心に闇を負った方や、不安を抱えた方もたくさんおられます。
さらにこのコロナ禍により、訪問や心のケアも思うようにできない状況が続いております。
★人吉の現状
「九州の小京都」と呼ばれ多くの方から愛されてきた人吉の街を見渡せば、建物が解体され空き地が目立つようになりました。店主の方々も高齢化してしまった以前の飲み屋通りでは、お店を畳む方も多くおられます。
街の明かりが消え、観光客も大幅に減少し、以前の活気ある温泉町が戻るか不安の声も聞こえます。
2021.8契約時の内装
★私たちの目的・飲食店開業
災害当時からこの地で現地の方々と心を通わせて支援を継続してきた私だからこそ、引き続きこの地に密着して、再びこの街に明かりを灯し、これからも続く長い復興へ向け、住民さんと共に人吉を盛り上げていきたく思い、人吉市紺屋町に飲食店を開業することにいたしました。
◆◆店主の想い◆◆
店主 小林始佳
私は上記の災害支援拠点に熊本支援チーム常駐スタッフとして携わってきました。
私自身は熊本県天草市に生まれ、18歳まで天草の土地に育てられました。
雄大に流れる球磨川があり、自然豊かな街並み、そして何より住民さんが暖かい。
故郷の天草市に似ていて、懐かしさを感じる人吉という街と
人吉の方々にどんどん惹かれていきました。
しかし、今回の災害とコロナ禍が重なり、人吉の街から活気がなくなり、観光客も遠のいてしまっています。
こうして悲しんでいるだけでは、私の好きな人吉は刻一刻となくなってしまいます。
私はこの人吉の街をもう一度元気にしたいと思います。
本当に暖かい人吉の人たちとの繋がりを大事にし、傷を負ってしまった住民さんが、少しでも私の飲食店に来て笑顔になってもらいたいです。
私が考えている想いは二つあります。
①居場所づくり
・・美味しいものを食べた時、美味しいお酒を飲んでいる時、嬉しい話ができた時、新たな人との出会いができた時、人はとびっきりの笑顔を見せてくれます。そんな居場所を私は作りたい。
・・災害支援で出会ったボランティアさんが再度人吉を訪れるきっかけとして、今一度観光として人吉に気軽に立ち寄れる、そんなみんなが集える場所にしたい。
②災害・防災拠点
・・もしも万が一、もう一度ここの場所で災害が起こってしまった時、すぐに動ける災害拠点の場所でありたいと思います。
住民の皆様が心の拠り所とし、頼れる、そんな場所にします。やっぱり笑顔が一番で幸せの証だと私は感じてます。だって、私が1番の幸せをもらえていますから。
だから、今度は私が皆さんに恩返しとして提供したいのです。
そんな、幸せの場所を。どうぞご協力