ご挨拶
はじめまして。突然ですが、映画を作ります。
いつまでも、そしてどんな形でもやりたいことに向かっていける世の中を実現したい。
これからもっと広い世界、高い場所を目指している23歳の二人が、
私たちなりのやり方で、そんな世界への一歩を作ろうとしています。
是非たくさんの方に観ていただきたいです。
出会いのきっかけ
23歳って、なんだか一つのボーダーラインのような気がしています。
好きなことだけでは生きていけないと思い知って。
「どんな人間になりたいのか」なんて、問われて、考えて、でもわからなくて。
容赦なく刺さる世間の目、将来への不安と希求は、気にしないフリをするにも限界があって。
無鉄砲でいられる日々は、とっくのとうに終わりを迎えていました。
そうして訪れた、表現をすることに恐怖が付き纏う毎日。
このままじゃダメになってしまう、好きでやっていたはずのことを、嫌いになってしまう。
そんなときに、私たちは出会いました。
出会ったというのはおかしいかも。だってまだ、ちゃんと会ったことはないんです。
はじめて同い年のクリエーターと出会えた嬉しさから、というのはあながち嘘ではありませんが
お互いへの興味、そして思いのベクトルが一致したこと。なにより「私たちが好きだったものを取り戻そう」という気持ちから、このプロジェクトがスタートしました。
こんな時代だからこそ阻まれてしまうようなことを、こんな時代だからこそできる方法で。
最も二人らしい形が、この映画です。
映画のあらすじ
「きっと今日が、人生で一番美しい瞬間の終わりだと思う。」
高校3年生、18歳。ここにいれるのはあと一年。私たちは、もうすぐ大人になる。
彼らのキラキラと輝く日常に潜む、それぞれの葛藤とあがき。
押し寄せてくる未来が怖くて、今がずっと続けばいいと思っている、なつき。
どうしても素直になれない、そんな自分を変えたい、しんじ。
叶わない夢に絶望し、将来がわからなくなってしまう、もも。
劣等感を持ちながらも、やりたいことを見つけようとする、れい。
そして4人に訪れる、高校生活最後の日。
人生で、一番美しい瞬間の終わりを描いた物語。
映画「人生で一番美しい瞬間の終わり、」の始まり
原作者:かまがみまほから皆様へ
23歳の私たちは、これからもっと高いところへと登っていきたい。広い世界を見たい。それが誰かに届いていることを感じながら。私たちはそのために、お互いを利用することを決めた。言うならば、共犯者になったのです。
「誰かの“進みたくて進めなかった”その⼀歩を踏み出すきっかけを作りたい。」
そんな朝比奈の言葉通り、この作品は、今18歳の皆さんへ、そしてあの頃18歳だった私たちのために作りました。
私たちは、その特別な瞬間にもう一度戻りたいとずっと思っていました。だって、そこでもう一度やりたいことがたくさんあるから。そしてどこかに、私たちみたいな、戻りたい瞬間と引き換えに未来を手に入れてきた人たちがいるならば。きっとその瞬間を一緒に分かち合えると思ったのです。
そして何より、社会がこんな状況で、きっと色んなことで悩んでいる、動けなくなってしまっている18歳の皆さんに「それでもあなたは今、人生で一番美しい瞬間にいる。」と改めて伝えたかったのです。
信じられなくても、ただ知っていてほしい。それが、彼らを少しでも救うかもしれない。何かを変えるきっかけになるかもしれないと祈りながら。できるだけたくさんの方々に、観てもらいたいなと思っています。どこかで応援していた