〜はじめに〜
はじめまして。
この度は当プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
私は滋賀県東近江市で日本料理『魚繁大王殿』を経営しております二代目 料理人の岩崎勝と申します。
突然ですが、皆さんは『琵琶湖八珍』というものをご存知でしょうか?
〜琵琶湖八珍とは〜
滋賀といえば琵琶湖。その琵琶湖の環境を守る活動や湖魚の美味しさを伝える活動の中で「琵琶湖八珍」という言葉がよく出てきます。
「琵琶湖八珍」とは、琵琶湖独特の料理に使われる琵琶湖の特徴的な魚介類のことで、ビワマス、コアユ、ハス、ホンモロコ、ニゴロブナ、スジエビ、ウロリ(ゴリ)、イサザの計8種で構成しています。
(※平成25年末、県立安土城考古博物館が来場者へ湖魚料理人気アンケートを基に供給量など考慮して選定したものです。)
「琵琶湖でしか獲れない」「他では味わえない」琵琶湖特産のこれら固有種を使った料理をもっと多くの人に食べてほしいとブランド化し、様々な調理法で美味しく食べてもらおうというのがそのコンセプトにあります。
「琵琶湖八珍」の魚を食べる事で琵琶湖の様々な問題も同時に解決出来るという取り組みなのです。
今回、私が立ち上げたこのプロジェクトは
ということです。
地域の人はもとより全国の一人でも多くの方に広めたいとクラウドファンディングに挑戦しました。
「琵琶湖八珍」との出会い 〜そして普及へ〜
私は幼き頃より見続けていた料理をしている先代(父)の背中と昔から自分の中にあった「美味しいものを作って生きていきたい」という気持ちを重ね、『魚繁大王殿』の二代目として跡を継ぐ事を決意しました。
京都の日本料理店で7年間修行をしていた経験を活かし、京料理を取り込んだ会席料理の開発と提供をしておりましたが、再度、地元で修行する中、琵琶湖固有の湖魚に出会い、その美味しさに出会いました。
それが「琵琶湖八珍」でした。
〜現在、琵琶湖が抱える問題〜
琵琶湖は魚が育つにはとても恵まれた環境です。
琵琶湖の湖魚は滋賀の食文化を支える重要な役割を果たしています。琵琶湖を囲む比良山地、鈴鹿山脈の栄養豊富な水脈によって、身がふっくらとした、脂が乗った、他府県では食べれない美味しい湖魚が育ちます。
そんな貴重な湖魚は、他府県の市場にはほとんど流れず、一部の高級料亭でしか扱われて来ませんでした。また、海水魚に比べると高価で、ここ数年は食べる人も減ってきています。
さらに、近年に見られる肉料理や多国籍・無国籍料理などのブームにより、日本料理離れが加速化的に進み、郷土料理や湖魚料理を食べたことのない方が大変多くなりました。
その結果、漁獲量が減ったことで、漁師や漁業関係者も減少。琵琶湖に関わる水産業は様々な問題を抱える事となりました。
昔は食卓に当たり前のように並んでいた琵琶湖の湖魚たち。しかし今は・・・。
漁師の仕事が激減したことにより、漁獲の低迷=収入の低迷へと繋がり、漁業を営む者の高齢化、漁師を目指す若手(後継者)が不足している問題が起きるばかりでなく、獲れた魚を卸す魚屋の仕事までもがなくなり、現代社会の魚離れがさらに悪循環を起こすという、とてもとても深刻な問題が起こっています。
そして、コロナによる飲食業界やイベントなどの営業自粛や休業などが追い討ちをかけるように…
この状況に憂いを大いに感じ
琵琶湖での漁を主とする琵琶湖漁業の漁師の皆様、獲れた魚をさばき扱う魚卸の皆様
そして、
その魚を仕入れ、調理する我々料理人と
我々が作る料理を美味しく召