自己紹介
はじめまして!学生団体TAPESです。
私たちは琉球大学で出会い、殺処分を減らすという同じ目的のもと活動しています。
4か月前、私たちは生後3か月の弱った子猫を保護する機会がありアパートの大家さんに確認を取り、引き取り先が見つかるまでの間、飼育してきました。
しかしSNSや張り紙で里親を探しても見つからず、大変な思いを体感しました。
このまま里親が見つからず、保健所に連れていかなければならない未来があるかも…と不安が頭に浮ぶことも。
県内の愛護団体を訪ね、シェルターや保護猫カフェにアドバイスを聞きに行くと保護猫カフェNyanguskさんの譲渡会に参加させてもらうことになり、無事、里親を見つけることができました。
よかったと思う反面、今まで見てきた保健所、シェルター、保護猫カフェにいる里親が見つかっていない猫を考えると言い表せない気持ちになります。
私たちは里親を探す大変さや世間の保護猫に対する関心の低さを深く実感することになりました。
思い返すと里親を探している間、「見つかるといいね」やSNSでの拡散はありましたが、誰一人として里親として名乗り出てくれる方はいませんでした・・・
実際に猫を保護し里親を探したからこそ保護猫の現状を知り、力になりたいと深く考えるようになり、似たような志の仲間を集め、学生団体TAPESを立ち上げました。
メンバーは現状3人で内2人は高等専門学校(通称:高専)から琉球大学に編入した工学系のプロフェッショナルです。
私たちTAPESは、保護猫の現状に対してITなどで解決することを目指す団体として活動しています。
猫の殺処分減少って本当はどうなの?
近年、猫や犬の殺処分が減少したような報道がありますが、
それはここ数年で多くの愛護団体が増えたことによる受け入れであり,
里親の数が劇的に増えたわけではありません。
現状、愛護団体の抱える悩みとして飼育頭数の限界が挙げられます。
つまり里親の増加は保護猫問題で最も重要な課題の1つと言えます。
・保護猫団体の悩み
動物愛護団体の共通の問題として挙げられるのが、資金と人手の不足です。
国から助成金が出ない団体が多く活動資金はほとんど寄付で運営しています。
また、保護した猫に関してすぐにシェルターで生活できるわけではありません。
野生の猫を引き取った後、猫エイズや白血病といった感染症の検査が終わるまでは、
ほかの猫と同様にシェルターには入れることができません。
そのため2週間前後は必ず狭いケージに閉じ込めてしまうことになります。
シェルターでの世話だけで手がいっぱいになることも多く、一時的にでもケージの猫を預かってほしい時がたびたびあるそうです。
(※猫エイズなどの感染症は人に感染しませんが猫同士のケンカなどで感染する場合があります。)
・一般の方と里親
私たちは団体を創立しすぐに保護猫と里親に関するアンケートを集め、
里親が増えない原因を探しました。
ありがたいことに、
猫好きな方にSNSなどを通じて全国から137件の回答をまとめると下記の意見が多く集まりました。
・好きだけど飼育経験がなく、上手に飼えるのか不安
・里親になる手続きが複雑そう
・保健所に探しに行くと選ばなかった子が殺されると考えてしまう
・子猫から飼いたい
総じて里親への関心を持つ方は多いが、猫の飼育や里親の条件など未体験な部分に対して壁を感じてしまい躊躇してしまう割合が高いです。
私たちTAPESの考え