プロジェクト概要
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このプロジェクトでは、新たにデザインしたお茶の菓子木型を使って創作した和菓子を多くの方に味わっていただくことで、日本では存続の危機と向き合っている「菓子木型」を次世代へ継承していくきっかけを生み出していきます。
*こちらの写真はイメージで木型も今回の職人さん(京屋)製ではありません。全く新たなデザインでお作りいただきます。
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私たち七人のお茶のプロフェッショナルで構成される「七人のちゃむらい」は、これまでWonderFLYにおいて①2020年9月に九州のお茶業界を支援するチャレンジ、②2020年12月にはお茶×パンの3種セットを開発するチャレンジを行い、どちらも目標金額を大幅に超える成功を収めることができました。
★①のチャレンジはこちら
☆②のチャレンジはこちら
今回の挑戦は、「日本の伝統をつなぐ」です。 古くから続くもの、それを次世代へ継承していくことも我々の活動のひとつです。そこで日本の四季のうつろいを表す和菓子の美しさを影で支えてきた「木型」に焦点を当てました。和菓子職人にとってはなくてはならない、大切な大切な道具です。
日本の菓子木型は、江戸時代より連綿と続いてきましたが今日ではその木型を彫る職人は国内に数名ほど。次世代へ継承できるか、まさに瀬戸際の状態です。菓子木型は硬い山桜の木を様々な彫刻刀を使ってひとつひとつ彫り仕上げるという、大変な手間をかけられて作られています。そのような木型を使って生み出されるお菓子は、和菓子職人の手だけでは表現することのできない美しさが宿るのです。
木型職人
今回は中国地方でただひとりの木型職人である、岡山県の田中一史(たなか かずし)さんに作成を依頼いたします。
田中一史さん。 1965年生まれ「京屋」三代目。2009年より父武行に弟子入り。 菓子木型彫刻をお父様より継ぎ、現在はネットなども通じて全国から注文を受けられており、まさに日本の伝統をつないでいる最前線の方です。
田中さんは「菓子木型はあくまでも影の存在だが、道具としての用の美を心がけている」とおっしゃいますが、今回、日本の菓子木型を次世代へつなぐため世の中へ広く発信していきたいという、ちゃむらいたちの強い願いに応じてお引き受けくださいました。
和菓子職人
そして、その菓子木型を使用した和菓子製作は広島県でご活躍の明神宜之(みょうじん のりゆき)さんにお願いいたしました。明神さんとは六人目のちゃむらい、和菓子教室 ももとせの安田に古いご縁があり、広島のお店、東京の催事などの際に訪ねておりましたが、今回ついにこうして一緒に和菓子を作っていただける運びとなりました。
旬月神楽 店主 明神宜之(みょうじんのりゆき)。広島県呉市出身。1982年6月29日37歳。東京製菓学校和菓子科卒業後、『浦和 はら山』『銀座 甘楽』にて修行後、実家の『蜜屋本舗』へ。2012年に自店『旬月神楽』をオープン。2016年に『旬月神楽 白島工房』をオープン。
明神さんの実力は、お菓子を召し上がればもちろん感じていただけるかと思いますが、明治時代より4年に1回開かれている全国菓子大博覧会の工芸部門にて、農林水産大臣賞