栄養豊富なのに廃棄されていた「蚕」「エゴマ粕」を使ったおやつドッグフード

栄養豊富なのに廃棄されていた「蚕」「エゴマ粕」を使ったおやつドッグフード
繭玉から絹糸を紡績した後には廃棄するしかなかった「蚕」や、エゴマの実から「エゴマ油」を搾油した後に出てくる「エゴマ粕」など、栄養豊富であるにもかかわらず使い途が無くて廃棄するしかなかったものを原材料として活用し、収益化することによって地場産業の課題解決と活性化、さらには環境負荷低減につなげます。

はじめに・ご挨拶

はじめまして。ワンちゃんの健康にこだわって18年、ドッグフードメーカーの株式会社ビィ・ナチュラルです。

「日本のワンちゃんのために本当に良いものを」をモットーに、正しい栄養学に則ったナチュラルドッグフードの開発・輸入販売・製造販売を手掛けてまいりました。弊社の主力製品は、おかげさまでたくさんのワンちゃんにご愛用頂き、飼い主様からもご好評を頂いております。

弊社は創業以来、製品を開発・製造する上で自然界の生態系維持や環境負荷低減に少しでも貢献できるよう長年に渡って取り組んできました。それらの取り組みはそのまま、現在のSDGsへの取り組みへと繋がっています。

ドッグフードから「環境」「社会」を考え、変えていく 〜SDGsへの取り組みの具体例〜

この度、弊社がOEMとして開発・製造する新製品「はぐみぃ」では、SDGsの定めるゴールのうち以下の項目への貢献を目指しています。

2.飢餓をゼロに
6.安全な水とトイレを世界中に
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
15.陸の豊かさも守ろう
17.パートナーシップで目標を達成しよう

特に今回新たに取り組んだのは、栄養価値が高いにもかかわらずこれまで使い途が無くて廃棄されていた「蚕」「エゴマ粕」の、ドッグフードへの活用です。

「蚕」「エゴマ粕」とも、その栄養価の高さとバランスの良さから、ドッグフードの原材料として着目しました。

「蚕」は古来より山村における貴重なタンパク源であり、地方の郷土料理として連綿と受け継がれています。
現代において食糧危機が危惧され、昆虫食が脚光を浴びる中で、蚕は「シルクフード」と呼ばれ世界的に注目を集めています。近年の分析から、良質のタンパク質源・脂質源としてだけでなく、抗酸化作用や血糖値の上昇抑制の効果も期待されています。

「エゴマ粕」は、これまで廃棄されるか家畜の飼料として利用されるかしかなかった代物でしたが、オメガ3脂肪酸とミネラルを豊富に含んでいることから、健康食品の素材としても利用が進みつつあります。

「蚕」も「エゴマ粕」も地方の地場産業・農業の現場で、まだまだ価値があるものの未利用資源として廃棄され、その廃棄コストは重くのし掛かり、産業の振興・発展や新たな人材育成の妨げとなっていました。
輸送や乾燥・焼却処分の際に出る二酸化炭素排出など、環境面にとっても、負荷は小さくありません。

しかし、これまで廃棄していた「蚕」「エゴマ粕」を一転して収益となる「ドッグフードの原材料」として利用することで、「廃棄物処理」「収益化」の課題解決の一助となり、地場産業・農業の発展に弊社の取り組みが少しでも寄与できればと考えています。

「はぐみぃ」を含め、弊社の開発・製造する製品におけるSDGsへの取り組み、とりわけ自然界の生態系維持や環境負荷低減に向けた行動は、原材料の選択・調達の時点から始まっています。

動物性原材料として使用している野生のカンガルーやヤギは、オーストラリアの自然環境において個体数が増えすぎたため、生態系保全のため捕獲されたものを使用しています。
「捕獲された」と言えば聞こえは悪いですが、オーストラリアでは一般のスーパーマーケットで販売される立派な食用肉であり、弊社のフードも丁寧に処理・加工されたスーパーら並ぶようなものと同品質の肉を使用しています。

ニホンジカにおいても同様で、里山の食害抑止や生態系維持のために、里山まで下りてきてしまい罠に掛かって捕獲された鹿を利用しています。ここでも、オーストラ