ですから後方には倒れて欲しくありません。そこで、脚部の後方接地部分を後ろに伸ばし、よほど無理をしない限り後ろに傾くことがない、このような形状になりました。でも背もたれはありませんから、深酔いすると後ろにコケてしまうことがあるかも(笑)。ここが一般的なロッキングチェアとの大きな違いです。
座面の特徴について
木製椅子の〝Takibis〟ですが、その座り心地は柔らかく、温かささえ感じます。その秘密は〝座面の形状と材質〟にあります。
【形状】
パッと見たところわかりにくいですが、〝Takibis〟の座面中央部は10mm程度凹み、お尻を包み込むような形状になっています。それにより座り心地がよくなるのはもちろんですが、お尻がひっかかることで、ロッキングさせるのも容易になっています。(もちろん前に滑り落ちないためでもあります)
【材質】
座面には、柔らかい素材である国産針葉樹の杉を使用しています。この柔らかさとその形状があいまって、木製なのに座った瞬間に柔らさと温かさを感じることができるでしょう。それは本当に不思議で優しい座り心地です。(文字でしかお伝えできないのがもどかしい)さらに木なので腰が沈み込むのを防ぎ、長時間座っていても腰が痛くなりにくい要因にもなっているのです。
硬いと柔らかい。
相反する特徴がある素材を組み合わせた
〝ハイブリッド座面〟の開発。
Takibisの座面部は肌当たりが優しい杉です。しかし脚部は耐水性が高くて硬い国産合板(JIS国産針葉樹F4/耐水1類)。その合板を、杉でできた柔らかい座面に差し込むと、どうしてもホゾ穴を舐めてしまいます。そこで新たに開発したのが、オリジナルの〝ハイブリッド合板〟です。
脚部の構造、座面の形状と材質、そしてオリジナルの合板。こうして木なのに柔らかくそして温かい、木製椅子の〝Takibis〟が生まれました。
優れた撥水性は、国産の蜜蝋で仕上げています。
急な雨や夜露など、アウトドアは室内とは異なり木製家具に対して過酷な環境です。さらには木の自然な色合いを変えたくないし質感も大切にしたい。そこで〝Takibis〟では、撥水性に優れ人や環境に優しい、国産の蜜蝋ワックスを使用しています。
しかしこの蜜蝋ワックスも、使用に伴い効果が減少します。面倒かもしれませんが、使用後はできるだけ早く汚れを取り除き、自宅に戻ってから水分を十分取り除いたのち、蜜蝋ワックスを再度塗り保管してください。高級木製家具のように、ゆっくりと育てる椅子だと思って、愛着を持って手入れしていただけると幸いです。
組立分解が簡単。それも大きな特徴です。
慣れれば組み立て簡単15秒?
〝木の椅子〟は嵩張るから、アウトドアに不向かもしれません。しかし〝Takibis〟はコンパクトに収納できるので、アウトドアに持ち出すのも容易です。また構造が複雑だと部品も多くなり、パーツをつい紛失したり、サイトに持って行くのを忘れることもあるでしょう。しかし〝Takibis〟は、ボルトを除けば4枚の板だけ。さらにその一本のボルトをしめることでガッチリと固定され、ロッキングしてもバラバラになることはありません。(ここ特許)その上、収納時はそのセンターロックボルトで、全てのパーツをスタッキングすることもできるように設計されています。(ここも特許)これにより部品の紛失も忘れ物の心配もありません。
製品情報・仕様
本体/4枚のプレート、センターロックボルト+収納バッグ
【原産国】日本
【素材】
座面=国産天然杉(無垢板部分)+18mm国産合板(JISマー