はじめに
ご覧いただきありがとうございます。
この団体は、教育大学の学生が協力して立ち上げた団体で、現在、大阪市天王寺区にて小学生を対象に“無料学習塾”を運営しております。
「経済的な事情で学習塾に通えず、学校以外で学びの機会を得ることができない子どもや、家庭で子どもへの学習指導が十分で無いことが原因で勉強が遅れてしまった子どもたちを支援したい…」
そんな思いから、この活動はスタートしました。
私たちが立ち向かう課題
①経済格差が教育格差に繋がっている現状
日本では「家庭の経済力の差が学校外での学習量の差に繋がっている」ということが一つの理由で、先進国の中でもかなり教育格差が大きくなっています。
私たちはこの現状に対し、“極めてもったいない ”と感じ、「より多くの、伸ばせる子どもに対して学習できる場所・機会を与える」ということを目標に活動しています。
②公立学校現場での、「平均に寄ってしまう教育」の傾向
年々、公立小学校教員への志願者数は減少していて、現場の教員一人当たりの仕事量は増え続けるばかりです。
そんな中、公立小学校の先生は最大35人というクラスを受け持つことで、
一人一人に合ったきめ細やかな教育を提供することが困難となっています。
その結果として、“学力の高い児童”は授業内容の難易度が低いと感じる「伸び残しの子」となり、
“学力の低い児童”は授業内容の難易度が高いと感じる「積み残しの子」となりやすい傾向があります。
③「教育のIT化」による、学力格差拡大への懸念
GIGAスクール構想により、公立学校現場へもオンライン教育の導入が進んでいます。
この動きのメリットとしては、“学習の更なる効率化”や、“教員の負担減少”、“児童生徒一人一人に対し、AIによる課題設定ができる”というような点が挙げられます。
しかし、一方で「学力格差を拡大することになるのではないか」という懸念も議論されています。
コロナ禍によりオンラインでのリモート学習が一気に普及したことにより、
自分自身で学習を進めなければならない機会が増え、より「自助力(じじょりょく)」が求められるようになりました。
これにより、以前にも増して家庭内での学習環境がより学力に直結するようになりました。
“ICTの知識が豊富な親を持つお子さん”はより学力が伸び、以前にも増して、“経済的な理由により学習機会や設備等が整っていない家庭”と格差が生まれてしまうのです。
これまでの活動
「無料学習塾 ふらいおん」は、平日の勉強支援活動に加え、土曜日の開講日を利用して「プログラミングイベント」や「サイエンスイベント」、「イラストイベント」等を開催しており、どれも大変好評でした!単発・無料で行っているのが特徴です。 開催は、一月に一回のペースで行っております。
第一回目のイベントでは、スクラッチというプログラミング教材を利用して、りんごキャッチゲームを作成しました。X軸Y軸の考え方や、落ちる速度によるゲームバランスなど、少し難しい内容でしたが、高学年の児童ばかりだったので、難なく完成させていました!これからも不定期で開催する予定です。
第一回目サイエンス教室ではフリクションペン(インクが消えるボールペン)の性質を理解することができるような実験を行いました。これからも不定期でこのサイエンス教室を開講する予定です。
安全を第一に考え、子どもの科学に対する好奇心を養います。
プロが用いているペンなどを使用しながら、下書きだけでなく「ペン入れ」や「着彩」まで行うという、本格