圧巻です)。
実際に自分もこの活動に参加してみて、この作業は決して楽な作業ではないということを思い知りました。壮大な自然相手に、人間が手を入れていくのは地道で途方もない作業でした。しかし、少しずつでも里山の景観が整っていったり、荒れていた土地が蘇っていくのを見ると、純粋に嬉しくなるのと同時に、川島地域に対する愛着と誇りが芽生えてきました。恐らく、ここに住んでいる方々は皆自分の家の庭を綺麗にする感覚で、ずっとみんなで協力しあって里山全体の整備を続けてきたのだと思います。
80歳を超えている方々が今も体を張って草刈りや林道、用水路の整備、害獣駆除などなど、地域の維持に取り組んでいます。
また、新しいものや意見なども積極的に受け入れていく覚悟ゆえの柔軟性があり、私たちみたいな外から来た人たちに対してもものすごく誠実に接してくれますし、様々な形で応援・協力してくださっています。
↑草刈り機の使い方を教えてもらっている様子
その姿が本当にかっこよくて、自分たちもこの地を「ふるさと」と呼び、地域を守り発展させていく仲間に入れてもらいたいと思い、ここ信州辰野町川島で活動を始めました。
川島の概要↓↓↓
・(地理的に)日本の中心に位置する
・人口600人の美しい里山
・日本一のほたるの名所
・松茸の産地(皇室御用達)
・信州そばの産地
・人口が社会増(移住者が増えている)中
・移住ランキング首位の長野県の中にも4つしかない、移住モデル地区の一つ
・多様な生き方をしている方々が全国から集まってきている
プロジェクトを立ち上げた背景
私たちRURAL LABOは、去年の9月頃から、あるご縁がきっかけで地域おこし協力隊の方々と共に、信州辰野町川島の地域づくりに関わり始めました。その頃から緊急事態宣言の出ていない月は毎月コミュニティメンバーと川島で合宿を行い、地域の方々に色々と教わりながら、大小様々なプロジェクトに取り組んできました。すると、いつの間にか私たちに取って川島は、第二のふるさとと言えるような、大事な居場所になっていました。
↑地域の方々との交流会の様子。川島地域の方々に町長さん、区長さん、県の職員の方々まで、多くの方が集まってくださいました。
しかし、ある日地域の方に川島の集落から少し離れたエリアを案内していただいた時に、自分たちのふるさと川島は想像していた以上に存続の危機にあると思い知らされました。
街の維持・運営のあらゆる役割を地域住民の間で分担して担ってきた川島において、高齢化による担い手の減少はまさに死活問題でした。
地域コミュニティが維持されなくなった集落は田んぼの用水路が土砂で埋まり、田んぼだけでなくその周辺の木々までもが枯れ果てていましたし、耕す人のいなくなった畑や使われる頻度の落ちた施設や場所は雑草や外来種の木々に飲み込まれつつありました。
このまま担い手不足が進行してしまうと、川島のまちそのものもいつか機能を維持することができなくなってしまい、潰れてしまうということを肌で理解し、それが現実的に十分ありうるということに怖さを覚えました。
そこで、地域外から川島に関わっている私たちに何かできることはないかと考えた結果、管理が行き届かなくなった土地として紹介していただいた場所の一つである、ダムの向こう側の河川敷にてテントサウナ x 川遊びのイベントを開催して、それによって地域を持続的に維持管理していくお金と人を集めることにいたしました。
↑サウナイベント開催予定地
これまでの活動
【2020.06】