はじめに・ご挨拶
有限会社 阿部弥太郎商店の阿部庸介(アベヨウスケ)と申します。
この度はページをご覧いただきありがとうございます。
当社は、1886年(明治19年)に初代阿部彌太郎が荒物雑貨店として開業し、
三代目彌太郎より畳材料卸売業として現在まで地域の皆様にご愛顧いただいておりました。
私で五代目の小さな会社でございます。
<写真>会社正面
当社は畳材料卸でございますので、直接のお客様は皆さんの地域に必ずいらっしゃる
『畳屋』さんになります。私たちはその『畳屋』さんに畳の材料を販売しております。
日本人に身近な建材であります『畳』。
そんな『畳』に使われている「イグサ」の効果を簡単にご紹介します!
日本古来より使用されていたのには理由があるんです。
①空気浄化 :二酸化窒素やシックハウスの原因とされる化学物質を吸着・分解します。
②断熱効果 :日本の四季環境の中で、夏は涼しく、冬は暖かく室温を保ってくれます。
③調湿効果 :イグサの中はスポンジ状になっており夏の暑いときに湿気を吸い取って、
冬の寒く乾燥したときに湿気を放出してくれます。
湿度によって体感温度は大きく変わります。
④弾力性 :畳は適度な弾力性があるため転んだとき、フローリングに比べて衝撃が少ないです。
⑤吸音効果 :床表面に柔らかい素材を使うほど、衝撃音が吸収されます。
畳を敷くことで音が軽減されるんです!
⑥集中力UP :フローリングと畳の部屋でテストをしてどちらの部屋の方が解答率が高いか?
という実験が行われた結果、畳の部屋の方が解答率が高いということが証明されました。
「畳で集中力向上実験結果」
⑦アロマテラピー効果 :畳表の匂いは、イ草が本来持っている
「干草の香り」に泥染めの時使う「染土」がブレンドされたものです。
そのため、精神の安定やリラックス効果があります。
⑧水虫予防効果 :水虫の原因とされるのは白癬菌ですが、
この白癬菌に対してイグサは抗菌効果があります。
畳の表面に使用されております「イグサ」にはこんなにも効果があるんです。
プロジェクトの背景
現在日本古来の「和」の文化をはじめ、
和室の良さも見直され人気が出てきているものの、
実際の状況としましては畳の部屋が年々減ってきていることが懸念されております。
その原因として、
①畳職人の高齢化・後継者不足
②畳の材料の購入先の減少
③畳材料費の高騰
④洋風建築(部屋)の増加
などが大きな要因です。
その結果、私共の直接のお客様である『畳屋』も上記の理由により年々数が減ってきており、
日本古来から続く畳が敷き詰められた和室の文化も存続が危ぶまれてきております。
そんな状況の中、畳職人として若い世代の方々が技術継承をされているのも事実です。
<写真>畳職人
私たちは素晴らしい和室や畳をこれから先の日本に遺していきたいという思いを持って日々畳職人さんと仕事をしております。
プロジェクトの本題
当社は山形県酒田市というところに本社がありまして、
営業エリアが新潟県下越エリア、山形県庄内エリア、秋田県県南エリアになります。
そして、先に申し上げた通り、そのエリアにいらっしゃる畳屋さんが当社のお客様となっております。
現在は本社のある酒田市から営業車で商品の配達も行っておりますが、
移動距離や在庫量の問題などの関係で、なかなか各畳職人さんからの御要望
(急ぎの注文