▼はじめにご挨拶
両親が移住したのは、熊本との県境辺りに位置する大分県竹田市。「荒城の月」で有名な作曲家、瀧廉太郎の故郷として知られている小さな城下町です。町中から車で30分以上はかかる山の中(九重野地域)に我が家はあります。森羅万象が集まる森にしたい!と、移住先の山に「森羅の森」と名付け悠々自適な生活を送っています。
はじめまして。ちょっと変わったOLの傍ら、先代(父)を引継ぎ、母と一緒に「森羅の森」の番人を努めていますYukoです。
移住先の山里は、名水が湧き大自然の恵みに溢れた所で、名産のカボスや椎茸、トマトなどをはじめとした農業が主力産業です。しかしながら、高齢化・過疎化が進み、だんだん廃村のようになってきています。カボスが実ったまま放置されている光景もよく目にするようになり、まだまだ元気で働き者のおばあちゃんたちが、「食べてくれる人がいないから・・・」と畑作りを放棄し始めています。
この現状をなんとか変えられないものか、元気なうちはおばあちゃんたちに農作業を続けてもらい生きがい作りになる仕組みはないか、そんな悶々とした思いをずっと抱えていました。
そこで、ジャム工房 Tan & Kachiko sometimes Phooを立ち上げるに至りました。
地元産カボスや森羅の森産の果物で作っているジャムたち
▼このプロジェクトで実現したいこと
*大自然の恵みを無駄にすることなく活かしたい。
*おばあちゃんたちがつくる安心・安全なお野菜や果物を買い取り、ジャム等の加工品として販売することで、地域の活性化や元気なシニアの活動を促したい。
*こだわりの食材で作っている美味しいジャムを多くの人に食べてもらいたい。
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そのための手段である「ジャム工房」を存続させたい!
▼プロジェクトをやろうと思った理由
酸っぱいものだと思っていたトマト。でも、真っ赤に完熟したトマトはジューシーで、その甘さに驚きます。そうしたトマトは残念ながら市場には出回らず、撥ねられてしまいます(店頭に並ぶまでに追熟するため、少し緑の状態で出荷されるのが通常です)。グリーンが当たり前のカボスも熟れてくると黄色くなります。黄色くなったカボスはまろやかなお酢がたっぷりとれますが、こちらも市場には出回りません。
先述の通り、移住先の山里は素晴らしい環境ですが、過疎化・高齢化により、大自然の恵みである作物もシニアのマンパワーも最大限に生かされていないのが現状です。
せっかくの素晴らしい環境なのに活かさないのはもったいない!
せっかくの実りを無駄にするのはもったいない!
まだまだ元気なお年寄りを活躍させないのはもったいない!
澄んだ空気の中で天日干しにされる梅干し。この作業で旨味が増します
元気なお年寄りには野菜づくりを続けてもらい、生涯現役で活躍してほしい!
自然界の恵みをできるだけ無駄にすることなくいただきたい!
素晴らしい環境で育ったおいしいものをもっと多くの皆さんに食べてもらいたい!
こうした「もったいない!」というもどかしさと「もっと活かしたい!」という想いから、効率よく皆がもっとハッピーになる方法として行きついたのが、ジャム工房です(会員制のお野菜宅配や契約カフェでの販売、お料理教室での活用等々、試行錯誤の結果。現状での最善策)。
私たちの工房では、一番美味しい状態なのに、出荷できない(食べてもらえない)お野菜や果物を買い取り、元気なシニアの農作業を続けるモチベーションとすることを目指しています。 素材が良いので、そのものの味を活かす