こんにちは。
数あるプロジェクトの中から私たちのプロジェクトをご覧いただきましてありがとうございます。
鳥取WEDOエリアマネジメントの代表を務めます野崎と申します。
(WEDOはウォーカブルなまちづくりのキーワード(W:ウォーカブル、E:アイレベル、D:ダイバーシティ、O:オープン)です。)
私たちは鳥取市中心市街地のまちづくり、日常的な賑わいづくりの議論と実践を目指す組織です。
そんな鳥取WEDOエリアマネジメントは様々な議論を経て、賑わいづくりの第一歩(社会実験)となるプロジェクトを始動することになりました。
その名も、、、
鳥取駅前オープンスペースの日常的賑わい利用のための社会実験「まちやどりtottori」
▲クリックするとホームページにアクセス
まちやどりtottoriは、鳥取駅前をとっとりのみんなで楽しむ2か月間(2021年5月1日~2021年6月30日)です。
鳥取駅前オープンスペース(けやき広場、風紋広場、バードハット)は鳥取駅徒歩1分以内にある、しかも他所から見れば贅沢なほどゆったりとした広場ですが、普段はあまり人がいなくて寂しい感じがする場所であるのは、鳥取に住む人なら良く知っているところです。
しかし鳥取駅は1日で5000人が乗降するターミナル駅、鳥取市中心市街地の人だけでなく、周辺6町(岩美町、八頭町、智頭町、若桜町、新温泉町、香美町)の人たちが鳥取駅前オープンスペースを通過しているはずです。
そんな人たちが少しでも鳥取駅前オープンスペースを利用して、滞留してくれたら、人のいる雰囲気が見える形でまちに届き、その雰囲気がさらに人を呼び、鳥取らしい賑わいが生まれるのではないか。
そのための居心地の良いデザインを考え、オープンスペースで実践し、雨宿りをするように広場に少し立ち止まるきっかけを作る。そんな新しい景色と楽しい時間づくりを目指すのが、まちやどりtottoriです。
▲社会実験エリアのデザイン
▲社会実験エリアとなるけやき広場、風紋広場、バードハット
社会実験は賑わいづくりの第一歩ですが、全く変な方向を向いていては困ります。私たちは、車ではなく歩いて(=ウォーカブル)賑わうまちの将来イメージってどんなものなのか、議論を重ねました。
緑あふれるゆったりとした空間で、人々が適度な距離感を持って思い思いの時間を過ごせるまち
そん
な気ままな人々の活動や振舞いがゆるやかに包容された鳥取らしい広場や公園を、歩いて楽しむまち
これが私たちが出した、一つの答えです。
賑わいという言葉は、パッとは全員賛成しますが、その思い浮かべる形は千差万別です。週末の渋谷を思い浮かべる人もいれば、夏の京都を想像する人もいる。でもまちづくりの目的の一つに「賑わいづくり」があるならば、その想像されるイメージは一緒でないと施策もデザインもできません。賑わいという言葉は都合もいいし耳障りもいいけど、具体性のないちょっと厄介な言葉だなという問題意識がありました。
加えてそのイメージは場所それぞれでフィットするものがあるはずです。では鳥取にフィットする賑わい=鳥取らしい賑わいとはどんなものなんだろうか。そのイメージが共有できるテキストが、先に紹介した私たちの答えです。
これを見て週末の渋谷を想像する人はいないと思います。むしろ人がたくさんいることではなくて、思い思いの時間を過ごす人がゆったりとしていることが鳥取らしい賑わいのイメージです。いろんな意見はあると思いますが、私たちはこれが鳥取に暮らす人間としてスッと腹に落ちたし、こんな風景を鳥取のまちで実現したいと考えました。この将来イメージが、まちやどりtottoriへの着想につながっていきます。
▲広島市のKOI PLACE(コイプレ)は、なんとなく鳥取らしい賑わいに近いような。
いろいろ考えた鳥取らしい賑わいづくり、まちづくりの取り組みの第一歩を私たちが実践をするとしても、それをとっとりの皆さんに知ってもらって、興味を持ってもらわなければ、持続は出来ません。
そのために、皆さんに親しみを持っていただけるような工夫を鳥取在住のイラストレーターにお願いしました。ひやまちさとさんにはとっとりえきまえ地図を、ハギワラスミレさんには鳥取WEDOエリアマネジメントと、まちやどりtottoriのロゴをデザインして頂きました。
とっても素敵で鳥取らしい、愛着の湧くデザインになっていますよね!皆さんこのデザインを見ると鳥取まちづくりのことをふっと思い出してしまうようになるくらい、私たちも頑張って活動していきます。
鳥取らしいまちづくりのビジョンが良く表れている、ロゴデザインへの思いもぜひ読んでみてください。
“WEDO”=「歩きたくなるまちづくり」のコンセプトを表現したロゴマークで
す。
飛ばない鳥=歩く鳥(キーウィ・ダチョウ・カモ・ペンギン)4羽それぞれが思い思いのペースでまちを歩いているようすは、「鳥取WEDO エリアマネジメント」が目指す鳥取の未来像。
眉毛を描くことで、ちょっと人間っぽい表情を感じさせ、取のまちの人に親しまれる存在になるといいなぁと考えながら制作しました。
▲なんとも愛らしい歩く鳥たち
私たちは、鳥取市中心市街地活性化協議会で共有された問題意識「ウィズコロナの中での中心市街地活性化を継続してくために、「新しい生活様式」の下での賑わい方針として、鳥取らしい『歩いて楽しいウォーカブルなまちづくり』の議論を目指した組織として、2020年8月に立ち上がった鳥取WEDOチームを前身とします。
ウィズコロナの中で、従前の方法論での中心市街地での賑わい創出に大きな不安感が生まれました。これを乗り越えるための新しい賑わいづくりとして、鳥取市+周辺6町(麒麟のまち圏域)というエリアで作ることのできる、オープンスペースを活用した鳥取らしい賑わい創出を、社会実験という形で実践していくことを目指すことになりました。
▲鳥取市+周辺6町(麒麟のまち圏域)エリア
鳥取WEDOチームには、鳥取市中心市街地で事業をしたり生活をされている、鳥取らしい賑わいを議論できる素晴らしいメンバーが集まりました。チーム会議は2020年9月より、オンラインツールも活用しながら2週間ごとに開催するというハイペースで、まちづくりや社会実験の根幹に関わるテーマ議論を積み重ねていきました
・鳥取らしい賑わいとはどのようなものか
・鳥取WEDOのミッションとは何か
・まちのペルソナがオープンスペースを使ってくれるとどんなメリットがあるのか
・鳥取駅前のオープンスペースのポテンシャルな何で、どのようなペルソナとマッチするのか
・社会実験のスキームはどのようにあるべきか
・社会実験の空間デザインをどのようにしていくか
また、まちづくりの議論は多くのステークホルダーの理解を得る必要があるため、建設的に行っていく必要があります。そのためにまちの専門家を講師に招き、私たちの知識を深め、世の中の事例を勉強するWEDO座学を実施しました。
・独立行政法人都市再生機構 : プレイスメイキングからのまちづくりの視点について
・地域価値共創センター : カミハチキテルを契機に、これ
からの都心ビジョンを考える
・ヒロバニスト 山下裕子 : まちなか広場のある、まち
・Park(ing)DayJAPAN : Park(ing)Dayの日本での実践
▲第1回鳥取WEDO会議
鳥取WEDOチームの議論を引き継ぎ実践するための組織として、鳥取WEDOエリアマネジメントは設立しました。社会実験の企画実施主体として、ステークホルダーとの連携や、社会実験に必要なリソースの受入れを担いながらまちやどりtottoriを実践します。そしてこの結果をしっかり調査記録分析し、PDCAを回しながら第2、第3のまちやどりtottoriに繋げ、まちの将来ビジョンのブラッシュアップを行っていきたいと考えています。
また社会実験を通して得た経験や知識、事業や人材ネットワークをエリアマネジメントを支える柱として育てていくと共に、まちづくりに継続的に関わることで、鳥取らしい賑わいづくりの役割の一端を担うことができればと思っています。
▲鳥取の将来ビジョンに向けて
みなさまからご協力いただいた支援金は、まちやどりtottoriの実施費用として大切に使わせていただきます。具体的には下記のようなことに使用する予定です。
・けやき広場に芝貼りをするための費用
・けやき広場や風紋広場に木製ファニチャーやグリーンガードを設置するための費用
・バードハットに木製パレットを使ったデッキ空間を設置するための費用
・まちやどりtottoriエリア内に設置する、案内サイン等を設置するための費用
・鳥取WEDOマネジメント団体運営費用
まちやどりtottoriの実施スケジュール(一部予定を含みます)
3月中旬 HP、SNS等の開設発信
3月20日 プレプロモーション企画「準備をみんなでしよう活動(県産材を使った家具づくり編)」
4月10日 プレプロモーション企画「社会実験エリアのおそうじ活動(けやき広場編)」
4月15日 プレプロモーション企画「社会実験エリアのおそうじ活動(風紋広場編)」
4月22日 プレプロモーション企画「社会実験エリアのおそうじ活動(バードハット編)」
4月24日 プレプロモーション企画「準備をみんなでしよう活動(けやき広場で芝貼編)」
5月 1日 まちやどりtottoriオープン
6月30日 まちやどりtottoriクローズ
社会実験の実施には資金、資材、人材が
必要です。まちやどりtottoriは行政や民間団体に社会実験の趣旨をご理解いただくなかで、同じビジョンを共有する仲間になってもらって、実践を目指しています。
そんなまちやどりtottoriの仲間に、地域のひとや鳥取を応援してくれるひとたちにもになってもらいたい。そんな気持ちからクラウドファンディングによる資金調達にチャレンジすることにしました。
地域のひとたちが資金を確保し、まちを変えるために投資をする。社会実験で生まれる空間価値の向上を提供することで事業収入を得る。そういった自ら汗をかき達成する経済活動を伴う社会実験になれば、1回実行すれば成功と言えるイベントとは違う、持続性のある地域主導のまちづくり(エリアマネジメント)につながっていきます。
是非みんなの手で、鳥取のまちを、地元にとって誇れる鳥取にするための第一歩を踏み出しましょう!
【本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします】
地域価値共創センター ディレクター今田順氏
広島での社会実験カミハチキテルが、このような形で鳥取に新しい波を作っていけたのはうれしいです。「まちやどり」素敵ですね。
ほっと一息くつろげる空間を、ともにつくってまいりましょう!
ひと・ネットワーククリエイター 山下裕子氏
いろいろな眺望を楽しめる場がすでにある、鳥取駅前。
きっとすぐ!いろいろな人の姿を眺めて楽しい、居心地の良い場所になられるかと。
まず、自ら座り、ミルミラレルの実体験から。
ワクワク、はじまる。
一般社団法人ソトノバ・パートナー 猪飼洋平
まちやどりtottoriを通して鳥取駅前が、楽しい日常を体験できる場所になることを期待しています。
そしてこの社会実験が未来の鳥取らしいウォーカブルなまちにつながることを楽しみにしています。
お問い合わせ先
鳥取WEDOエリアマネジメント(tottoriwedo@gmail.com)