幻の対馬地鶏を使った「究極の親子丼」をみなさんに食べていただきたい!

ミシュラン3つ星フレンチの「ロオジエ」さんで提供されていた限定コースのメインディッシュに使用してもらいました。

そしてよく卵を産むという対馬地鶏の特徴を最大限活かした卵用の対馬地鶏の開発について、長崎県農林技術開発センターの方々と共に研究してきました。対馬地鶏の原種の卵は、縦に長いという外見的特徴と濃厚な黄身のコクが際立っている卵です。卵用の対馬地鶏はその特徴を見事に引き継いでいます。このプロジェクトではぜひ

を皆様には特別に味わっていただきたいです。

左が対馬地鶏の原種の卵。真ん中が今回の新しい卵。右は一般的な、スーパーなどに並んでいる卵。
先っぽが尖っている特徴的な卵に仕上がりました。

ちなみに、外見の最大の特徴である「あご髭」もしっかりと引き継いでおります!

卵用の対馬地鶏の掛け合わせ。蓄えたあご髭からは王者の風格が漂います。
提供: 長崎県農林技術開発センター 畜産研究部門

人間も同じですが、やはり生まれたては免疫力も低く、様々な危険がともないます。このヒヨコの時期が一番脆弱で、死亡事故も一番多い時期でもあります。

生まれたての長崎対馬地どりのヒヨコたち
提供: 長崎県農林技術開発センター 畜産研究部門 もちろん最大限のケアをして事故の件数を少なくするように努めているのですが、昨年は長雨による影響で鶏舎内の湿度や温度が大きく変動し、ヒヨコたちへの負担が大きくなりました。さまざまな対策を試みましたが、結果としては100羽以上が死亡するという、非常に悲しい結果になってしまいました。

また、ヒヨコの時期に一度弱ってしまった子らは、成長しても健康状態に異常をきたす子も多く、さらなる事故を招くという前代未聞の危機に陥りました。

1羽ずつ丁寧に健康状態を確認します。

そのため、ヒヨコたちを健康的に育てるために、ブルーダーという育雛器(いくすうき)を購入予定です。温度や湿度などを、ヒヨコたちにとって一番ベストな状態をキープできるので、発育もよく、事故も最小限に抑えることができます。ブルーダー自体は補助金等を活用して購入予定なのですが、設置する鶏舎がありません。そこで、現在使っている小屋を

ヒヨコハウスの図面

改装予定の小屋。改装後の小屋の命名権もリターン品として販売中!

今回のプロジェクトのメインである親子丼。もともとは鶏肉と卵が親子関係に似ていることが由来となっておりますが、実際に親子関係はもちろん無いです。食肉になることを前提とした「ブロイラー」と呼ばれる若鶏と、卵を生むことを前提とした「レイヤー」という親鳥から生まれた卵が一般的に流通しており、この2つは全く異なる品種の鶏です。

では、産みたての卵とその卵を生んだ親鳥を使えば良いかというと、そうでもないんです。親鳥のお肉は硬く、噛んでも噛んでもゴムのような弾力で歯を弾き返してきますので、ジューシーさが必要な親子丼には向いておりません。

そこで、我々が提案したいのが、地鶏の概念を覆す柔らかさとジューシーさを兼ね備える「長崎対馬地どり」と、新たに開発した対馬地鶏の卵(まだブランド名は決定しておりません)を使った、

長崎対馬地どりのお肉。色味が普通の鶏肉よりも断然濃いです。もちろん旨みも。

新たに出来上がった対馬地鶏の卵。黄身の盛り上がりが高く、コク深い味わいです。
(ブランド名の命名権をリターン品で販売中!)

そして、食材の宝庫である長崎県各地から集めたオール長崎の県産品を使用して、究極の親子丼を作ります!
①出汁へのこだわり

先日、服部栄養専門学校の服部幸應先生