過疎のまち小樽に、若い世代がゆるやかに集う暮らしと学びの拠点をつくりたい

過疎のまち小樽に、若い世代がゆるやかに集う暮らしと学びの拠点をつくりたい
私たちtagayasu companyは、高齢化が急速に進む小樽のあたりまえを耕すため、小樽駅から徒歩5分の一軒家で、若い世代が日常を楽しむ暮らしの空間、そして中高生のための自由な学びの場づくりを進めています。今回、今まで資金不足によりできなかったことを実現するためご協力をお願いすることにしました。

こんにちは、tagayasu companyです!「company」の語源は、「ともにパンを食べる仲間」なんだそうです。私たちtagayasu companyは、まるでパンを食べるかのように、暮らしやまちの中のさまざまな土づくりを楽しむ3人によるユニットです。

・ハシモト ツグミ(写真中央)

小樽のはしっこにある銭函育ち。大学では現代文学を学びつつ、ほとんどの時間を写真部に捧ぐ。現在も写真や文芸を中心に創作活動を行いながら、ジェンダーやセクシュアリティなどに関わらず軽やかに生きていける社会を目指して勉強中。2022年の喫茶店の開業に向けて頑張っています。

・おぎの ようこ(写真右)

小さな頃から物事について「なんで?」とふとした疑問を持つことが多く、人と話して色んなことを学ぶのがすき。料理することもすきで、そこから管理栄養士になるも、仕事をするうちに「食べること」と「生きること」について葛藤し、現在は農家で果樹やミニトマトを育てています。

・ミネオ コウト(写真左)

大自然の中で暮らしたいと大学は農学部に進学するも、その後人や地域に関わる面白さを感じ地元で働くことを決断。現在は「あたりまえをアップデートする」をテーマに、足元からジワジワ変化が生まれる仕掛けづくりを日々模索しています。来世の夢は陶芸家。

そもそも「小樽が過疎?」と思う人もいるかもしれません。しかし、高齢化率は41.0%(※)と、人口10万人以上の市町村でみるとダントツ日本一です(2位は福岡県大牟田市の36.9%)。観光のイメージの裏側にある小樽の現実を、私たちは大人になるにつれて強烈に感じるようになりました。

※参考:総務省「令和3年住民基本台帳年齢階級別人口(市区町村別)」

(小樽のまち)

私たち3人は高校の同級生です。当時深い関わりはありませんでしたが、高校卒業後「オタル若者ビレッジ」という活動を通してつながりが生まれました。3人とも、根底にあったのは様々な課題を抱えるこのまちに対する「モヤモヤ」です。

オタル若者ビレッジでは、「くらしを耕す」を合言葉に、勤労青少年ホームという施設のロビーを自分たちの手でリニューアルする「DIYプロジェクト」など、暮らしやまちを楽しむ様々な仕掛けを生み出しました。

(オタル若者ビレッジから生まれた企画「春のおわりのパンまつり」)

昨年、新たにtagayasu companyというチームを結成し、自費で船見坂に一軒家を借りました。ここを「トコトコ荘」と名付け、休日はイベントやミーティングの場に、平日は中高生を対象にした学びのスペース「サカノマチ学舎」に使っています。サカノマチ学舎は、「学びをもっと、自由に。」を合言葉に、日中は通学していない中高生、夕方からはすべての中高生を対象にした、私設図書館兼フリースペースとして開いています。

私たちが目指しているのは、家庭でも学校・職場でもない、日常の「余白」のような空間がこのまちにあることで、そこに居心地の良さを感じたり、前向きな気持ちになったり、新しい挑戦が生まれたりと、誰かにとってポジティブな「何か」が絶えず生まれる場がまちの「あたりまえ」としてあることです。それは、外から見るととても小さなことかもしれません。しかし、私たちは、畑の土を耕すかのようなこの場づくりを大切にしています。

(トコトコ荘と私たち)

このクラウドファンディングを通して私たちが実現したいことが3つあります。いずれもこれまで資金不足により具現化できなかったものです。
①リビング機能の充実