日本に猛威を奮い続けている“新型コロナウイルス”により、宮崎県日南市・南郷町で開催されていた「南蛮渡来港まつり」は、昨年は中止となり、今年の開催も危ぶまれています。
本来であれば、今年で21年目になるはずだった、伝統あるお祭り。
地域の人も、開催する私達も、毎年この花火を見ることを楽しみにしていました。
昨年に引き続き、今年も花火大会が中止になれば、来年以降のお祭りの存続を検討しなければならない状況です。
そんな思いからクラウドファンディングを立ち上げたのは、御年72歳。
21年前からこのお祭りを主催している「もえる商忘団」の会長でした。
はじめまして、今回、本プロジェクトを主催させていただきます。
もえる商忘団、会長の竹本(写真右)です。
もえる商忘団とは、その名の通り「商い」を忘れて利益を追求せず、「地域文化への貢献や地域活性化の一端を担えれば」と南郷町の自営業者を中心に結成された任意団体です。
メンバーの平均年齢は60歳を超えていますが、ただ愚直に自分たちに出来ることをやり続けています。
今回のクラウドファンディングは、私たちにとっても新たな挑戦です。
活動を通して、地域内にとどまらず、地域を盛り上げようとしている小さな団体の努力が、地域の明日を創っていること。
そんな熱い思いをもって活動している人たちがいることを、全国の皆様に、知っていただければ幸いです。
今回のメインプロジェクトになる「南蛮渡来みなとまつり」は、宮崎県日南市南郷町にある“外浦港”で毎年開催されている花火大会です。
その昔は、遣唐使の船が寄港し、南蛮船が往来したともいわれる歴史のある外浦港。
ですが、350年前に埋めたてられてからはその面影はなく、過去の栄華は忘れさられようとしています。
子供達に祭りを通じて郷土の歴史を伝え誇りをもってもらうきっかけを作りたいと、我々、もえる商忘団が今からおよそ21年前に発案したのが『南蛮渡来みなとまつり』です。
例年、地元の商店主が集まり、催し物が開催され賑わう花火大会。
地元の小さな子どもたちからお年寄りまで、家族みんなで楽しめるお祭りとして、地域の方に愛されてきました。
南蛮渡来みなとまつりにかかる資金は、行政の補助などではなく、すべて地域の方からの協賛金や花火大会にまつわるチケットの売上などでまかなっています。
しかし、連日猛威を奮う新型コロナウイルスの影響で、地域企業や我々のような小規模の店舗は皆、売上が大幅にダウン。
“またいつ、次の緊急事態宣言が発令されるかわからない”
営業を続けることさえ困難な状況下で、協賛金の協力を呼びかけるも、例年通りの金額を集めるのが困難なことは、自営業を行う我々が一番よくわかっていることでもありました。
“協賛金を集めることができなければ、花火はあげられん。今年も中止にせんなんごつなる“
誰かが漏らした残念そうな声を聞くたびに、胸が締め付けられるのは、毎年花火大会を楽しみに待っていてくれる、南郷町の人々の顔を思い出すから。
「今年、花火大会を中止にはさせん。まだなんとか、やれる方法はないだろうか」
そうして行き着いたのが、今回のクラウドファンディングです。
毎年、この花火大会を楽しみにしてくれている南郷町のみんなに、今年こそは花火を見せたい。
我々の思いを、形にするための資金を、どうぞ皆様にご協力いただけないでしょうか。
南郷町は、お年寄りの数も多く例年通りの開催の形では、感染のリスクを避けることはできません。
そこで、今年の南蛮