初めまして。私たちは、宮城県気仙沼市で、漁業および加工、販売を営んでいる 株式会社さんりくみらい です。私たちは東日本大震災以前、それぞれバラバラに事業をしており、顔も知らない間柄でしたが、復興に向けた事業構想プロジェクトを通して出会いました。皆、事業内容や立場は違えど、地域の復興・発展を願い、三陸のおいしい海産物をみんなに食べてもらいたい、そして三陸を好きになってほしい、という共通の強い想いを持っていることがわかり、今の会社を立ち上げることにしました。
これまで連携することのなかった生産者・加工業者・仲卸業者がタッグを組んで、ダイレクトに消費者の皆様に、新鮮な海産物、そしてその加工品をより美味しい状態でお届けしています。
株式会社 さんりくみらいHP:https://sanrikumirai.co.jp/
東日本大震災はまさに未曽有の大災害でした。気仙沼市でも人的、物的ともに想像をはるかに越える被害がありました。また、気仙沼は海とともに生きてきた町で、日本有数の水産拠点ですが、市場、船、養殖設備、加工場など多くのものを失いました。
そんななかでも、地元漁師とその家族の結束に加え、他県の同業者の方の物資のご支援、また自治体からの財政補助など、様々なご協力があり、ここまで復興を成し遂げてきました。私たちはこの経験やこれまでの歩み、そして様々な方からいただいたやさしい気持ちを、未来を担う子ども達に繋げたいと思っています。今回、そのような想いを実行に移す手段として「こども食堂」「子ども支援団体」へ気仙沼の「ワカメ」をメインとした食材を届けようと考えました。この活動を通じて、支えあう気持ちやお互いを思いやる大切さを伝え、様々な方からのご恩を子ども達へ送りたいと思います。どうぞ、我々のプロジェクトのために皆様のお力をお貸しください。
私たちは、震災 10 年目の節目を迎えるあたり、震災後のご支援やご協力へのお礼も含め、何か未来につながることができないかと考えていました。そんな中、最近はコロナの影響もあり、TVなどで子ども食堂が取り上げられ、目にする機会が増えました。
食糧配布に並ぶ子ども達を見る度、震災当初に食べ物がなく、先が見えない不安で押しつぶされそうだった自分たちを思い出します。そのような状況で、食料や料理の支援を通し、
今回の恩送り先(支援先)は「子ども食堂にしよう」という想いに至りました。
ワカメ養殖は三陸を代表する漁業の一つで、生産量は日本一を誇ってきました。しかしながら、先の震災では我々の地域の養殖いかだは100%が沖に流され、500艇あった船も、残ったのはたったの20艇、海は瓦礫や土砂で埋め尽くされ、壊滅的な打撃を受けました。その状況を初めて見たとき「5年以上はワカメ養殖は出来ないだろう」と、多くの漁師が絶望しました。
しかし、ある日沖に流された船とメカブの残った養殖いかだが奇跡的に見つかりました。メカブからはワカメの種がとれるため、「地元の種だけでも、次の世代に繋ごう」と復興への希望の火が灯った瞬間でした。
その後は、ライバル関係で個別に漁業を営んでいたワカメ漁師100人が一致団結し、復興に向けて動きだしました。漁師たちの家族も総出で力を合わせ、想像以上のスピードで復興が進みだし、「5年と言わずもっと早く養殖が再開できるんじゃないか?」という想いも芽生え始めました。そんな中、今までワカメ生産の競争相手であった徳島県鳴門市の漁師をはじめ、秋田や青森など様々な漁業関係者の方からも厚い支援をいただきました。また義援金などを