を開き、一歩、前に進むことにしました。
皆さまの笑顔が戻ってくるその日まで、私たちは準備してお待ちしています。
<クラフトビール作りで大事にしていること>
私たちがビールを作り始めて、4年になります。
「ビールは農業だと考えます。」私たちはいつも口にしてきました。
この思いは2016年4月の熊本震災を通して強くなりました。
このとき、私たちはビアホール火縁(現・Brewery KAEN)の前で炊き出しを行わせていただきました。
誰しもが食べ物に困っている中、「炊き出しに使ってください」と農家の方から食材をいただきました。多くの方々の協力により、近隣の住民の皆さまの笑顔を、少しだけでも取り戻すことができたと思います。
料理だけではなくビールの無償提供も一緒に行いました。決して良い状況ではありませんでしたが、ビール片手に笑顔で話す方々を目にして、ビールは平和の象徴と感じました。
そしてビール事業は地域社会に貢献できるパワーを持っていることを確信しました。
日常が一瞬で非日常になりました。いつもの食卓をあの時ほど愛しく感じた時はありません。
私たちの食卓は農業をはじめとする、多くの生産者さまに支えられています。
熊本の「農業」の素晴らしさを皆様に知ってもらうために私たちに何かできることはないか、常に模索し続けています。
熊本の農産物を使用したクラフトビールを通して、皆さまに熊本の農作物を知っていただくという思いが私たちの原動力となり、挑戦へと突き動かしております。
中原温室さん 「バジル」
その思いを応援してくださっている方々の協力もあり熊本県産のマルベリーや晩柑などのフルーツ、他にも、ごぼう、クレソンを使ったビールも作らせていただきました。
JA菊池さん 「ごぼう」
認定NPO法人NEXTEPさん 「クレソン」
Photo: Dai Hashimoto
最近は有明海産の最高級海苔を使った海苔ビールも醸造しました。
世界中の多様なクラフトビールのスタイルと熊本県産の農産物を組み合わせを中心に、これまで70種類以上のビールを醸造してきました。
これだけの種類があると胸が高鳴ります!
ただ材料を仕入れビールを作るのではなく、実際に農園や栽培されている現場に足を運び、作り手と言葉を交わしてビールを作ることが大切と感じます。
熊本のおいしい食材は豊かな自然で育てられていること、そして、作り手の深いこだわりが込められより良いものになっています。
ビール作りを通して多くの方々に熊本の食材の素晴らしさを勉強させていただき、気付いたら多くの縁によって、私たちは支えられていました。
お客様の縁はもちろん、ビール醸造に力を貸してくださる農家の方々の多くの熱い想いを受けてビール作りに取り組んでおります。
私たちはクラフトビールが大好きです。
好きなものに打ち込んでいく私たちの姿を見て、周りの方々にもそうあってほしい。おこがましいですが、そう願っています。
私たちは、皆さまを巻き込み、応援してくださる方々のため、クラフトビールのカルチャーを築き上げます。
、、、ビールの話になると脱線しすぎてしまうのが私のクセです。
何より、思いを込めたクラフトビールを皆さまに飲んでいただきたい一心です。そして、ビールと一緒に美味しい料理を食べていただきたい。
キンキンに冷えたビールの隣に外をカリッと焼き上げたステーキやサクサク衣のフライがあったら、至福なひとときが過ごせることでしょう。
ジューシーな油をビールで流し込み、、、堪