鞄職人とデザイナーが物作りの本質を追求。技術の結晶、ラウンドファスナーウォレット

しそれらを“味”として商品に活かすことにより、革本来の素朴な表情と透明感のある美しさを感じることができます。ですので傷やシミなども”味”として捉えていただけますようお願いいたします。

自然な仕上がりの革は、使い込むほどにツヤが出て色濃く変化するエイジングを楽しむ事ができます。またブッテーロは十分に油分が含まれていますので、メンテナンスは乾拭きのみか、革専用のトリートメントを薄く塗布するだけです。

”イタリア植物性タンニン鞣し革協会”の品質保証書付き

●なめらかなで重厚なファスナー

YKKの高級ファスナー”EXCELLA”を使用。エレメント一つ一つに入念な磨きをかけ、テープに組み込まれた強く美しいファスナーです。その中でもさらに重厚感と高級感を合わせ持つダブルタイプ(両引)を採用しています。

そして引手の革のタッセルは革を二枚に貼り合わせたパーツを一つ一つ惣次郎の手により手縫いで取り付けられています。

※「EXCELLA」はYKK株式会社の登録商標です。

●美しく強靭なステッチ

通常、革小物は20〜30番の糸を使用し丸針で縫われているためストレートな縫い目になっています。しかしこの商品は鞄で使われる5番という太い糸で、しかも菱針で縫われています。菱針で縫われた縫い目は斜めに入っていくため見た目が非常に美しくなります。ヨーロッパの高級ブランドのバッグも全て菱針で縫製されています。本来鞄職人である惣次郎の真骨頂です。

また全てのパーツの縫い目の外側に“ネン線”が引かれていて更に美しい仕上げになっています。これもヨーロッパの高級ブランドで使われる仕上げの一つです。

●美しくなめらかなコバ仕上げ

全パーツの革のコバ面は、すべて角を落としてから表面をなめらかに仕上げていきます。その後コバ用塗料を塗っては乾かして二度塗りし、最後に保護用のトップコートを塗布し、完全に乾いてから表面を手作業でバフ仕上げします。乾かしながらのこの作業だけでパーツごとに丸1日づつ掛かります。

丸みを帯びキレイに仕上げられたコバ面

●鮮やかな裏地

クラシックな趣がありながら色鮮やかな水玉プリントの裏地は、tense(T-BOARD)オリジナル。遊び心をくすぐります。

【本当のモノ作りを。二人でコツコツと作り続けます。】

奥野がまだ若くこの業界に入りたての頃、渡邉氏(三代目惣次郎)の真摯な姿勢から様々なモノづくりの本質を教えていただきました。当時から名だたるブランドバッグを手がけ、ダレスバッグ・アタッシュケースからポーチなどあらゆる革製のバッグを製造し、製法を進化させていて、そのモノづくりにに対する姿勢と探究心にはいつも憧れ、いつかこの人に作っていいただけるようになりたい!と強く思っていたものです。

そして月日は流れ、お互いの思いが合致し、 tense & soujiroのプログラムを立ち上げました。

●製作:三代目惣次郎

1897年(明治30年)創業の伝説の鞄メーカー“渡惣”の血脈を受け継ぐ渡邊文夫が、本家の後押しもあり”三代目惣次郎”を名乗ります。

アタッシュケースやダレスバッグの伝統の技を習得しながらも、常に新しい製法にチャレンジしてきた三代目惣次郎。鞄の剛性を上げる為に、早くからスイングアームミシン、回転ポストミシンなどを導入し、今までは手縫いでしか縫えなかった部分のミシン縫製を可能にしてきました。またいち早くコンピューター裁断機を導入、コバ磨きなども独自の手法で品質を向上させてきました。鞄職人に対する誇りを持ち、手元の作業の色を判別し