カーディガンのようなジャケット着たことありますか?
和歌山のある場所で、オリジナルの機械で紡いだ生地があります。
そこで作られたジャケットは、これまでの常識を覆すものでした。
こんな時代だから、着心地の良いジャケットを
ジャケットを着てもゆったりした気分でいられる。
少し前まで考えなかったことが今はとても必要な時代になりました。
リモートワークでも着ていたいジャケットとはなんだろう? そう考えた時の条件が二つありました。
リラックスとビジネスモードを同時に求められる今。
こんな時代に求められるのは、「カーディガンのような着心地のジャケット」
カジュアルなジャケットは数あれど、
ジャケットとしてしっかりとビジネスの場にも出ていける。
それでいて、着心地がスーツのそれではなく、軽くて、涼しくて、柔らかい。
そんなこれまでにないジャケットを探し求め、ある生地にたどり着きました。
今回のこのBBB(ボーブライアンバイロン)のジャケットは、
これまでにない着心地で、リモートワークでさらっと羽織り、出張先にも丸めて持ち運べる
そんな自信作に仕上がりました。
実は、このジャケットで使用している生地は、世界中で日本の和歌山県のある工場でしか作ることができないものです。
この生地の開発には、30年前まで遡ります。
ある日、当時の社長の仕事仲間から連絡が入りました。
「面白い機械あるから見てみないか?」
少し補足すると、上質な製品は、素材がよければ作れるほど単純ではありません。
いまでこそ、コンピューター制御により、同一の大量生産が可能になりましたが、それは汎用品の話。無難なデザインのものに限ります。
他にはないシルエットや、ディテールにちょっとしたこだわりを入れると、
経験豊富で優れた職人はもちろんのこと、カスタマイズされた良い機械(編み機)が必要条件となります。
話を戻すと、社長はその誘いを受け、その「面白い」機械をみるべく、遠く北陸の方へ足をはこびました。
実際に機械を見てみると全長3mほどもある見たことのない巨大な編み機が置いてありました。
話を聞くと、他にはないアイデアでこれまでにない生地をつくることができる編み機を開発したものの、動かしても使いこなせず、思い通りの生地が作れないとのことでした。
その結果、最初日本で10台作ったこの機械は、8台は廃棄され、残りは2台という状況。
しかし、使いこなした場合、この編み機から生み出される生地は他で作ることができないもの。
そんな生地を二度と作れなくするのは忍びない。そんなことから全てを廃棄する勇気が持てずに悩んでいたとのことでした。
それを聞いた社長は、「これは面白い」と感じ、即購入を決め、和歌山に運びました。(約2000万相当だったと伺います)
しかし、予想通り、どうやってもちゃんと稼働せずに、駄物ができてしまう機械。
1年半以上の月日とさらに数億の投資を行いどうにかカタチとなった初期作から作り出す生地は、
裂けない、伝線しないニット生地。
確かに、それは画期的な生地でした。
しかし、前代未聞のその生地は需要もなく値段も高いため買い手が現れませんでした。
そんなおり、意外なことが起きます。
超大手の高級ブランドをつくるアパレルから、大量のオーダーが入りました。
「恥をしのんで聞いてみたんです。『すみません、なんでこんな沢山買うてくれたんですか?』と。
すると、事務所に来てくれたらわかると言うので、先方の東京の事務所へ伺いました。
案内してくれた担当者が、マ