【はじめに・ご挨拶】
コロナ禍という未曾有の危機に陥ってから1年が経ち、今も完全復活の目処は立たないまま、世界は鬱屈した息苦しさに侵されている。
もしかしたら元どおりになることはないのかもしれない。
誰もがそんな残酷な事実から目を背けたい、だけどそうはいかない。
2020年8月31日にセンチメンタルワールズエンドのリリース。
そして9月に全国ツアー。USを含む海外フェスへの参加。million dollar orchestra10周年のイベントなど、様々な希望が立ち消えになった。
生々しい話、経済的なダメージも尋常じゃなく、それによる影響で作れなくなったものもたくさんある。
レーベルも事務所もなんの後ろ盾もないので、物理的にも精神的にもその痛みは計り知れないものがあった。
2020年は、sleepyheadの3周年であり、ミリオン10周年であり、何より自分の音楽人生の総集編とも言えるこのアルバムを作るべき年だった。
このアルバムを作るためにsleepyheadを始めた。
いや、この為に音楽を始めたのかも知れない。
今までの自分は、基本的には実体験ではなく、想像することで曲を発表してきた。
このアルバムの根底にある思想は、実体験から産まれたもので、ずっと逃げてきた深層にあるメッセージを描こうとしてる、特別なもの。
来年再来年と、世界は回復して行くことを期待してそのタイミングで満を持してリリースするという案もあるにはあった。
だけど、今と同じような熱量で。たくさんのことを犠牲にして。
身を削りながら作品を産み出せる自分でいられるかの保証がない。
日本にいる保証もないし、生きてる保証だってない。
どんな状況であれ、今リリースするしかない。
本能的にそう感じる。
今まで自分の人生でずっと抱えてきたトラウマや美学を、高純度で結晶させたものをどうしても形にしたい。
少しだけ客観視できるようになった。
これまで何百の曲、何千のデザイン、その他映像や小説などを産んできた。
全ての燃料は’感傷’だった。
ずっと自分が生きてて良い理由が見つからなかった。
生きてて良い理由を探す為に、まずはこのアルバムを産むことが必要なんだって分かった。
だから、逆境や苦悩を乗り越えてセンチメンタルワールズエンドをリリースすることにした。
【プロフィール】
武瑠(sleepyhead)
akubi Inc.代表取締役社長。
3D音楽プロジェクトsleepyhead。million dollar orchestra主宰。
10年間ボーカリスト、クリエイティブディレクターを兼任したバンドSuGで、武道館を経験。
自身のバンドだけに限らず、様々なアーティストへの曲提供やクリエイティブを担当。
ストーリーテリングから派生する音楽、デザイン、映像監督、執筆などの活動は多岐に渡る。
[sleepyhead]
http://sleepyhead.tokyo/
[akubi Inc.]
https://akubiinc.tokyo
【このプロジェクトで実現したいこと】
sleepyhead 2nd Full Album
「センチメンタルワールズエンド」
-終末くらい、側に居て-
恋愛、青春、孤独
それぞれの感傷の終わりと、その先の微かな未来を描く作品
sleepyhead、SuGの武瑠、そして宮本武瑠として生きてきた歴史と15年のキャリアの集大成を、今できる最高レベルのものとして残したい。
安心していられる居場所というものを見つけられなかった自分にとって、音楽