社会と人をつなぐジビエ&コミュニティカフェをつくりたい

社会と人をつなぐジビエ&コミュニティカフェをつくりたい
環境・地域・そして人にやさしいことをテーマに『人と社会を繋ぐ拠点』をつくります。北海道伊達市の大滝区という自然豊かな山間部の地域で、自身で獲った鹿肉をつかった週替わりランチ等を提供しつつ、店内では様々な人がボーダレスに繋がれる「緩く、暖かい居場所づくり」を行っていきます。

ご挨拶

はじめまして、天野と申します。

僕は2018年から北海道伊達市の大滝地区(以下 大滝)という地域移住し、
間もなく3年間の任期を終えます。

今現在、観光のお手伝いの仕事をする傍ら
プライベートではハンターの一員として、
増えすぎて困っているエゾシカの猟を行っています。

『安心して失敗出来る場所』『人と社会を繋ぐ拠点』をつくりたい。

今回、大滝の定住に向けた事業として
「エゾシカ肉のランチが食べられるお店」を始めるのですが、
人と社会を繋ぐコミュニティスペースを設計するため
本プロジェクトを企画させていただきました。

このプロジェクトを通し、年齢や障がいの有無に関わらず
誰もがボーダレスに対話し、挑戦し、失敗を笑い合える。

そんな暖かい場所づくりをしたいと思っています。

大滝は山間部に集落が点在する山奥の地域で
地区人口が900人程度の高齢過疎化が進む地域です。

特別豪雪地帯である大滝の方々は助け合いの心が強く
僕の様なヨソモノも受け入れてくれる「人が暖かい場所」です。

そんな山奥での生活を通して鹿を獲るハンターとなり、
その延長線でジビエの食肉処理施設をオープンすることとなりました。
※衛生的な旧給食センターをリノベーションし、春から運営します

きっかけは『発達障がいの育児』

僕の息子は発達障がいを持っており、
目に見えない障害ゆえの生きづらさを抱えながら
現在までの15年間を過ごしてきました。

息子が小学生だった時期は特に大変で、
荒れに荒れた日が続きました。

ゴールの方向すら見えない毎日に絶望する時もありましたが、
それでもなんとか今を受け入れ明るく過ごせているのは、
支えてくれる人たちがいて、思いを吐き出せる場所があったから。
泣くことのできる場所があったからだと妻は言います。

親が心配するのはいつも「子の未来」で、親は先に居なくなります。

親なきあと、自分の子供は幸せな人生を歩んでいけるのだろうか。
困ったときに相談できる人や場所があるだろうか。

最近は不登校・引きこもり・発達障がいなどのフレーズが
たくさん目に入るようになりましたが
認知や対応はまだまだ追いついていないのが現状で、
今現在も苦しんでいる当事者が沢山います。

息子を育ててきて、今一番身に染みて感じることは
『人とのつながりの大切さ』です。

一度は『人』との関わりが原因で
「もういい、もう死にたい」と希望を失った息子が、
いま一度前を向き人を信用できるようになったのは、
やはり『人』との出会いがきっかけでした。

そこに、どれだけ『人や社会との接点』が大切かを
感じずにはいられません。

そんな、いつでもどんな人でも
人や社会と繋がることができる場所をつくりたい。

それが、今回のジビエ&コミュニティカフェ『シカトモ』です。

ロゴは、「鹿の角」と「包み込む手」をイメージしたデザイン。
そして店名の由来のひとつは「シカト」で、語源は花札。

10月を表す鹿がそっぽを向いているので
「シカト」という言葉が生まれたそうです。

どんな人もシカトされない場所がある。
『シカトモ』には逆説的なメッセージも込められています。

デザインを考えてくれたのが
この居場所づくりに賛同し、関わってくれている友人で、
絵本画家としていま活躍中の「太陽と牛」さん。

彼との出会いは「絵本をもらってくれませんか」という一通のメッセージ。

僕の妻は、子供が発達障がいであることをきっかけに、