はじめに・ご挨拶
実行者紹介
アルファ工業株式会社
代表取締役 藤本義信
鋸鍛冶だった親の跡を継ぐために50数年前に親に弟子入りして3年が経った頃。
鍛冶屋には向かないと思うので商いの道へ行かないかと親に言われて今の道に入りました。
10年経ったころ、商人としては一人前になったと自他(?)ともに思ったころ、何かが違うと感じて、模索しながら「今のものつくり」が始まり今日に至りました。(経緯は後談で)
今回のプロジェクトは、刃物研ぎにもこだわりを持っておられる本物志向の方に。
天然ならではの砥石の削り心地を体験して欲しい、から始まりました。
1,刃物研ぎ師さんと本物志向の方用を、天然で超大判の砥石を四川省と山東省の山から探しました!
2、希少な天然で大判の中砥ぎ用、超大判の仕上げ研ぎ用、超仕上げ砥ぎ用の砥石を造ります!
3,約10秒で簡単に研げる、天然のミニ判砥石、#1000/#3000/#10000も造ります!
普段使っている刃物の切れ味が落ちてきた、とお困りの方におすすめしたい、本格派の天然砥石の
プロジェクト。
切れ味の良い包丁でも切れ味を維持し続けることは難しいものです。お気に入りの包丁や刃物類を長く使うためにも、砥石にもこだわってみませんか?
若大将も納得の「研ぎ心地」
(研ぎ写真:割烹 荒川 若大将 福井さん)
「使い込むほど、研ぎこむほど使いやすく、切れ味が手になじむ」と昔の職人さんの言葉ですが、今の料理人さんも同じ言い方をされます。刃物と同様、砥石も重要なんでしょうね。
そんな砥石の中でも今回紹介するのは天然砥石。といっても使ったことのない人が多いかもしれません。まずはぜひ研ぎ音を聞いてみてください!
如何ですか。
美味しそうな刺身の盛り合わせの出来上がり。
こちらが板前さんの包丁。形も大きさも様々です。
そんな様々な包丁に使っていただけるよう大型のものだけではなく、ミニ型のものも用意しています。
研いで切れ味を増した包丁で作るヒラメを捌きます。
(割烹 荒川)
プロも納得の研ぎ心地、ぜひ皆さんにも試していただき、研ぎ上げた喜び・切れ味を感じた時の喜び・誰かが褒めてくれる喜びを感じて欲しいです!
中国・四川省の石切り場
そこで、中国には石切り場が沢山あったのを思い出し、中国歴30数年の見聞を生かして旧知の知人友人に声をかけ、目的の石を探してもらいました。
そして、探している段階で現地からの情報を整理しながら、私の思いと専門家の意見を参考に今回の「天然で大判の中砥・仕上げ砥・超仕上げ砥」を造ることにしました。
山東省・四川省・浙江省・広東省・湖南省から送られてきた見本
がこちらです。切れ味を蘇らせる、一度に量産が出来難い大判の天然砥石から、ミニ版まで、様々なラインナップを取り揃えることができました!
産地の詳しい話は長くなるのでのちほど。
きっと誰かに話したくなる「番手」の話
紙やすりと同様に、砥石にも番手(粒度)が有り用途に応じた番手を選択する様になっています。
(#1000は1000番手と呼ばれていました。)
数字が小さいほど粗目で、大きいほど細目となります。
○家庭用の包丁の場合
中砥:1000番手で十分だと刃物研ぎ師さんが言われています。
1000番手で研ぎあげて新聞紙を切ると少し引っ掛かりを感じます。試しに、10000番手で研ぎあげて切るとスパット鮮やかに切れました。
○刺身包丁や出刃包丁のような片刃の場合
1000番手で研いだ後、3000番手、さらに、10000番手で研ぐと切れ味と刺身の食感が違うと実感できます。
○園芸用のハサミ(剪定ばさみ・刈り込みハサミ)等の場合
木を切る刃物は1000番手以下が適しています。
※刃が欠けた場合は荒砥石(200~400番手)で刃こぼれを取り除いてから仕上げてください。
利用シーン / 利用方法・操作方法
※砥石は水を吸収しますが直ぐに蒸発します、随時、水を掛けながら研ぎます。
包丁(その他の刃物)を砥石の上に刃先を手前にして斜めに載せて。
手前へ引く時は力を入れないで滑らすように、押すときに力を入れて研ぎます。
Q:何故、押す時に力を入れるのか、研ぎ師の方の研ぎを見ていると均等に見え
ますが?
A:手前に引くときに力を入れると刃先が砥石を削り刃先が丸くなります。
押す時に力を入れると鋭利な刃先となり
ます。
Q:裏砥は必要ですか。
A:諸刃の場合は両面を研ぎますが、片刃の場合は表のみ砥ぐので小さな返りが
出ます。 その返り(裏)を軽く砥ぐことで鋭利な刃先となります。
天然の砥石は給水も早いですが、蒸発も早い(真ん中で2分位で半分蒸発しました)
今回の副産物と言っては失礼ですが、簡単に研ぎたい時もあると、スタッフの声で。
大判と同じ天然砥石のミニ判を造ってもらいました。
手前が天然砥石#1000/#3000/#10000のミニ判です。
天然青精砥石ミニ判は水を当てながら左右に研ぐと、約10秒で切れ味が蘇ります。
お急ぎの時でも簡単に本物の切れ味を。
※刃先の状態により研ぐ時間は異なります。
本物の仕上げ研ぎがしたいと思われる方は多いと思い
1)若大将推薦の和包丁の仕上げ研ぎに適した#3000相当の単品。
2)中研ぎから超仕上げ研ぎまでできる本物志向の方用 超大判の天然砥石セット。
3)何時どこでも簡単に切れ味が蘇るアウトドアでも便利なミニ判の天然砥石。
3種類のリターン品を用意いたします。
リターン品について
本物志向の方用 天然砥石 超大判仕上げ用
四川省産 天然青精砥石 超大判 #3000相当
サイズ:(約)250x70x70mm 天然砥石には少し傷欠けが有ります。
サービス品:研ぎ台(マット)・研ぎガイド・両面砥石
刃物と研ぎ
昔(50年前)鑿鍛冶の祖父が言っていたことを思い出しました。刃物(鑿・鉋等の大工道具も刀や包丁の様な切るもの全て)は、使うほど、研ぐことで切れ味が増すように焼き入れされているのが職人の経験と技だと。従って、使い込むほど手になじみ自分の物になり鋼が残っている限り使えます。(約半分まで使用可)
水研機:縦型、横式では大型でないと完全な刃研ぎはできません。
会社・チームの紹介
水研機が今回のプロジェクトの始まりです。
機械研ぎでは仕上げ研ぎ、超仕上げ研ぎは難しいと言えます。
水研機を購入された方から仕上げ研ぎがしたいとの問い合わせが多々ありました。
その都度、仕上げは手研ぎ以外は現状では難し
いと答えていますが、その砥石は何処で販売している?
と聞かれます人造ならHC等で販売されていますと答えています。
人造砥石は駄目では無いですが、本物志向の方用にと天然でしかも昔の大判・超大判ができないか。
通常なら毎月のように中国へ行っているので行けばすぐに見つけられますが、拘りのない方に頼んでも私の思うものができないので、古からの友人、知人に声を掛けました。
最初は国内用なので輸出は難しと言っていましたが、私の粘りに負けた(?)のか本腰を入れて探してくれました。
協力:割烹 荒川 福井様 兵庫県三木市末広2丁目
TEL 0794-83-6319
リスク&チャレンジ
私たちは、本プロジェクトを成功させるために現地、四川省成都近郊の山の人たちと私の代理人が杭州から出向き私が望むところの大判の天然砥石が採掘できる砥石の山を探してくれました。 支援いただいた方々が超大判の天然砥石を手にされた時に感動が共有できる様に頑張ります。 ※並行輸入品が発生する可能性があります。正規以外での個人輸入等は、完全に防ぐことができない場合がございます旨、予めご了承のほどお願いいたします。 天然砥石の大判です、産出には数・質・粒度・サイズ等々、難しい問題もあります。 天然物の良さは使えば使うほど馴染みます。 刃物も使うほど腕に馴染、研ぐほどに鋼の硬度が馴染ます。 悪さは不純物の混入、小傷、サイズの誤差、粒度の誤差が有るかもしれませんが、ご使用には問題ない様に弊社で再検品致します。 令和3年5月末までにお届けできるようにプロジェトに関わる者、一丸となって努力いたします。 万が一、遅れがでる時はできる限り早めに活動報告にてご案内いたします。 ご理解とご寛容の程お願い申し上げます。
アルファ工業(株)・藤本
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