はじめに
こんにちは!
このプロジェクトをご覧いただきありがとうございます。私たちTre-Share(トレシェア)は「地域の宝物をあなたに」というテーマのもと、各地域の中高生が中心となって私たち東京の大学生と地元の宝物を見つける活動をしています。
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今回は金属加工の町として有名な新潟県燕三条を訪れ、「三条特殊鋳工所の『UNILLOY 鋳物ホーロー鍋』」 を発見しました。
世界最高水準の軽さを誇る、鋳物ホーロー鍋
この『UNILLOY(ユニロイ) 鋳物ホーロー鍋』の重さはほかの鋳物ホーロー鍋の2分の1。女性でも軽々と持つことができるその軽さは、世界最高水準と言われています。その軽さを実現できたのは、2mmという鍋の薄さ。株式会社三条特殊鋳工所(以下・三条特殊鋳工所)の高い技術力にあります。
薄いことで、加熱した時に、すぐに高温に達します。その速さはなんと類似製品の倍の速さです。また、一気に高温まで達することで、鍋の中心から全体までムラなく熱を伝えることが出来ます。ただ軽いだけではなく、調理にも適しています。
こだわり抜かれた素材・デザイン
鋳物ホーロー鍋とは、鉄製の鍋をガラス質のホーロー(琺瑯)でコーティングしたものを指します。つまり、金属とガラスを組み合わせて作られている鍋ということです。耐熱性や、保温性に優れているだけでなく、錆や腐食にも強いことが特徴です。
また、素材のみならず、デザインにも強いこだわりがあります。
画像の通り、継ぎ目のない一体型のデザインは、溶かした金属を型に注いでつくる鋳物ならではです。蓋の内側の凸凹したデザインは、溜まった蒸気を水滴として鍋の中に均一に落とすことで、旨みを循環させる役割を果たしています。
また、カラーも6色展開されており、昔ながらのシンプルな鋳物の概念を覆しました。世界三大デザイン賞であるレッドドットデザイン賞を獲得したほど、この鍋のデザイン性は世界で高い評価を得ています。
また、UNILLOYの鋳物ホーロー鍋は、様々な調理の仕方が可能です。
・ご飯を炊く
・煮込み料理や蒸し料理をする
・ブロック肉などの大きな食材に中までしっかり火を通す
このように使い方は様々。まさに、万能鍋なんです。
この会社は、従来の鋳物の概念を覆した!
鋳物ホーロー鍋を製造している三条特殊鋳工所は、創業当初より、様々な機械に使われる鋳物部品の製造を行っています。鋳物は、溶かした金属を鋳型に流し込むという方法で作られます。この技術は、新潟県燕三条地域でも受け継がれてきました。
従来、鋳物部品などの鋳物の値段は重さで決められており、軽く扱いやすいものは価値が認められませんでした。社長は「このままでは、技術向上への意識や文化が薄れてしまう」と危機感を募らせ、この燕三条の地で育まれてきた技術を守り、鋳物の価値を高め、広めることは出来ないかと考えました。
ちょうどその頃、アウトドアブランドから極薄鋳造鍋の製造を委託されました。アウトドアブランドからの要望は薄くて軽く、しかも丈夫で壊れないこと。今までの製品とはかけ離れており、簡単には出来ない、極めて難しい技術でした。それでも試行錯誤を続け、会社独自で磨き上げた技術で、「薄い・軽い・丈夫・壊れない」という新たな挑戦を成功させました。
この成功は自社制作企画・開発にも繋がり、自社ブランドUNILLOYを立ち上げることになりました。
UNILLOYでは、極薄鋳造技術を使って鋳